(1)コップ付小瓶の開発
明治43年コップ付小瓶を考案し、初めて駅売用として販売した。
(2)防腐剤(サリチル酸)無し清酒の販売
明治44年、清酒の殺菌条件等の科学的解明をもとに、業界に先がけて「防腐剤無し瓶詰月桂冠」を開発し、大阪市立衛生研究所の「衛生無害防腐剤無し」の封緘をして販売した。
(3)褐色瓶詰清酒の販売
清酒の品質劣化を防ぐため、昭和3年に褐色瓶に詰めた清酒を販売した。
(4)麹α-アミラーゼに関する研究
昭和10年から22年にかけ、麹α-アミラーゼの研究を行うことにより、清酒醪における酵素の挙動を明らかにした。α-アミラーゼに関し、嚆矢の研究となった。
(5)白ボケの研究
清酒の清澄度についての研究を行い、「白ボケ」の除去法や、予知法を開発した。
(6)四季醸造蔵の建設
「連続蒸米機」「立体二室型自動製麹機」「自動圧濾圧搾機」「連座式自動精米装置」など醸造工程を近代化することにより、昭和36年業界トップをきって四季醸造システムを完成させた。
(7)火落菌の検出法の開発
清酒を腐造させたり火落ちさせる乳酸菌群を迅速に検出できる「NS」培地等を開発した。
(8)常温流通生酒の開発
未加熱の生酒を膜技術の応用により常温流通できるように開発した。
(9)清酒の香気に関する酵素の研究
吟醸酒の香りの主成分について、酵素レベルで研究を行うと共に、それらの高生産する酵母を開発した。醸造協会はその特許の実施契約に基づきこの性質をもつ酵母を造成・販売を行っている。
(10)清酒の酒質劣化成分に関する研究
清酒を劣化させるエチルカルバメート(ECA)について、その測定法や除去法を国税庁醸造試験所等と共同で研究を行った。また、ECA生成の前駆体である尿素を分解する酸性ウレアーゼを武田薬品と共同で開発した。現在その酵素は国税庁指定物品として武田薬品から販売されている。
(11)新しい清酒醸造法の開発
新しい原料処理法を開発することにより、最も従来の方法に忠実な醸造法を確立した。この方法により、目標品質の清酒の醸造を容易なものとした。
(12)清酒酵母の胞子形成に関する研究
清酒酵母の胞子形成不全に関する要因を解明し、交配育種を容易にする手法を開発した。
(13)清酒やその副産物に関する機能性の研究
清酒や酒粕及びその副産物中に抗痴果症に関する生理活性物質が含まれていることを明らかにした。
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