検索
メニュー
月桂冠総合研究所
研究内容
お酒の研究

チンしてお手軽、熱燗とっくり

電子レンジによる燗に適した徳利

月桂冠は、電子レンジによる燗に適した徳利(280ミリリットル容、高さ14センチメートル、胴の直径7センチメートル)を開発しました。加熱のムラを少なく温めることができ、背の低い電子レンジにも入ります。飲食店向けに商品化したものです。

■ 「OnlineShop月桂冠」でインターネットを通じてご購入いただけます。

電磁界解析シミュレーション例 電子レンジ庫内電解分布解析写真
電磁界解析シミュレーション例 電子レンジ庫内電解分布解析写真

お酒の燗は、従来から湯せんや酒燗器が使われていますが、加熱時間の管理が容易で取り扱いの簡便な電子レンジが使われることも多くなりました。電子レンジで燗をすると、多くの徳利では上下の温度差が20度~35度にもなり、加熱にムラを生じることがあります。これは徳利の形状によるもので、特に首の細いものや、容器の角、尖った部分は電力密度が高くなり局部的に加熱されるのが原因です。 そこで、まんべんなく温まる形状の徳利を開発、(1)尖った部分がなく局部的な過加熱が起こらない形状にする(2)徳利内で対流が起こりやすい丸型にする(3)徳利の底を上げマイクロ波が当たりやすくする、などの工夫を施しました。その結果、局部的な加熱をおさえ、徳利上下の温度差を約10度におさえることができました。
この開発内容は平成13年度日本醸造学会大会(1999年9月12日)で発表しました(※)。
※中野真知ら(月桂冠総合研究所) 「電子レンジ用徳利の形状について」 (平成13年度日本醸造学会講演要旨集)

従来の徳利と電子レンジ対応徳利の上下温度差比較
従来の徳利と電子レンジ対応徳利の上下温度差比較

酒は温度によって香味の感じ方が異なり、燗の温度はおいしさを引き出す重要なポイントです。酒の温度が高すぎると香味のバランスがくずれ、「鼻にツンとくる」「ニオイがきつい」などマイナスイメージにもつながります。温め過ぎず、適切な温度の燗でおいしく飲んでいただくことを期待しています。

月桂冠電子レンジ用徳利(280ミリリットル)お燗の温度と加熱時間

  燗の温度 加熱時間 酒の酒類
春・秋 大吟醸酒 吟醸酒 純米酒 本醸造酒 普通酒 古酒
人肌 35~40℃ 60~70秒 40~45秒 30~40秒
ぬる燗 40~45℃ 70~80秒 60~70秒 40~45秒  
上燗 45~50℃ 90~100秒 70~80秒 60~70秒      
熱燗 50~55℃ 100~110秒 90~100秒 80~90秒        

※加熱時間は出力500W時のめやすです
電子レンジの機種により若干異なることがあります

学会発表

  • 電子レンジ用徳利の形状について、醸造学会(2001)
    ○中野真知、秦洋二、川戸章嗣

論文

  • 徳利の電子レンジ適性について(解説)、醸造協会誌、中野真知、秦洋二、98、168-174(2003)
  • 電子レンジ加熱に適した徳利の形状について、醸造協会誌、中野真知、和根崎圭子、秦洋二、川戸章嗣、山田盛人、大森義治、97、798-804(2002)

関連記事

(掲載日:2004年12月1日)

よく検索されているキーワード

ページのトップへ