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月桂冠ニュース(200801_01) 2008年1月18日

「近代化産業遺産」に認定

月桂冠大倉記念館、内蔵酒造場、旧・大倉酒造研究所など6件
 

「近代化産業遺産」として、月桂冠から「月桂冠大倉記念館」と同館所蔵の「伏見の酒造用具」、「内蔵酒造場」「月桂冠旧本社」「月桂冠昭和蔵」「旧・大倉酒造研究所」の6件が昨年11月に認定されました。
近代化産業遺産は、幕末から昭和初期にかけて、地域の産業近代化や技術発展に貢献した施設を経済産業省が認定するものです。地域や産業にちなんだ全国の遺跡群を33に分類し、575件が認定されました。

月桂冠の施設は「日本酒製造の近代化を牽引(けんいん)した灘・伏見の醸造業の歩みを物語る近代化産業遺産群」のひとつとして紹介されています。当社では明治期以降、研究所を設け酒造りに科学技術を導入、樽詰めが全盛の時代に壜詰酒の製造に力を入れ、全国に日本酒を出荷していきました。
産業近代化を担ってきた数々の施設は、伏見の市街地に点在していますが、特に月桂冠大倉記念館や内蔵酒造場の酒蔵群が位置する一帯は、酒どころ伏見を象徴する観光地として全国から多くの方々が立ち寄られ、いにしえの酒造りの風情を楽しんでいただいています。


近代化産業遺産に認定された月桂冠の施設(6件)

〔1〕 月桂冠大倉記念館(京都市伏見区南浜町)
〔2〕 伏見の酒造用具

月桂冠大倉記念館
月桂冠大倉記念館

伏見の酒造用具(月桂冠大倉記念館展示:もろみ桶)
伏見の酒造用具
(月桂冠大倉記念館展示:もろみ桶)

伏見の酒造りと日本酒の歴史・文化をわかりやすく紹介する酒の博物館「月桂冠大倉記念館」は、1909年(明治42年)建造の酒蔵を改装し、1982年(昭和57年)開設しました。1985年、酒造用具類6,120点が、京都市有形民俗文化財の指定を受けました。この文化財の内、代表的な400点を記念館に常設展示しており、酒造工程にしたがってご覧いただけます。館内には、酒造りの作業に合わせ唄われてきた「酒造り唄」が流れ、かつての酒蔵の雰囲気を再現しています。 創業350年にあたる1987年に一般公開して以来、来館いただいたお客様は、2002年度に100万人を突破、同年度からは年間10万人を超え、2007年7月に150万人目のお客様を迎えました。

〔3〕 内蔵酒造場(京都市伏見区南浜町)

月桂冠酒香房
月桂冠酒香房

月桂冠内蔵酒造場、濠川より望む
月桂冠内蔵酒造場、濠川より望む

月桂冠大倉記念館と並んで建つ「内蔵酒造場」は、現在も冬季に杜氏による昔ながらの酒造りを行う蔵で、1906年(明治39年)に建造されました。蔵の名称は、本宅に隣接する内蔵形式であることに由来しています。 北側から奥蔵、中蔵、前蔵と切妻屋根の白壁土蔵が連なり、伏見城の外堀だった濠川から眺める酒蔵群は、酒どころ伏見を象徴する風景ともなっています。蔵内にはミニプラント「月桂冠酒香房」を設置しており、ガラス越しに昔ながらの酒造りをごらんいただけます(要予約)。

〔4〕 月桂冠旧本社(京都市伏見区南浜町)

月桂冠旧本社
月桂冠旧本社

1919年(大正8年)建造。月桂冠の本店として、1993年(平成5年)年8月まで使用していました。建物の周囲を犬矢来がとりまき、表玄関には石段や石囲いが施され、建物の床面は道路より1メートルほど高い位置に建てられています。これは当時、宇治川の氾濫による水害から建物を守るためのものでした。屋内は江戸時代の建物に比べると天井が高く、この時代の特徴といわれる洋風建築のあとが随所に見られます。
現在は、地域の街づくり会社・伏見夢工房が「おくつろぎ処・おみやげ処・あんない処 伏見夢百衆(ふしみゆめひゃくしゅう)」として、喫茶、土産販売・観光案内所を運営しています(TEL:075-623-1030)。

〔5〕 月桂冠昭和蔵(京都市伏見区片原町)

月桂冠昭和蔵事務所兼分析室
月桂冠昭和蔵事務所

紀州藩伏見屋敷跡の敷地の一角に、1927年(昭和2年)年建造。当時としては珍しい冷房付き鉄筋コンクリート2階建ての酒蔵です。現在も酒造りを行っています。写真は1929年、蔵に隣接して設置した事務所兼分析室。1964年には1階と3階を増築し、現在は事務所として使用、会議室、きき酒室を備えている。

〔6〕 旧・大倉酒造研究所(京都市伏見区下板橋町)

旧・大倉酒造研究所
旧・大倉酒造研究所

1907年(明治40年)、創立まもない国の醸造試験所の鹿又親(かのまた・ちかし)技官が、当社の北蔵(尾州藩屋敷跡)にひと冬滞在し、当時最新の科学技術を用いて酒造りの研究調査を行いました。その様子を見た11代目の当主・大倉恒吉は、酒造りに科学的な管理技術を取り入れる必要を感じ、1909年、北蔵の構内に「大倉酒造研究所」を建造しました。同年、技師を採用して研究を開始、1911年に業界初となる防腐剤を使わないびん詰酒を商品化するなど、品質や酒造技術の向上につながる成果を上げていきました。

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