![]() |
|
| 2010年3月9日 |
伏見奉行所跡で発掘された徳利ほか |
「鳥羽伏見の戦い」遺物を月桂冠大倉記念館で展示 |
月桂冠大倉記念館(京都市伏見区)では、伏見奉行所跡から発掘された「鳥羽伏見の戦い」に関係する遺物を、3月13日(土)から展示します。「ふしみ」「かさぎや」の銘入りの徳利や戦闘に使われた砲弾・弾丸などを、館内のショーケース1台分に展示するものです。 発掘された徳利は、酒の量り売りに使われていた「通い徳利」と呼ぶ容器です。高さ34センチメートル、胴部分の最大径(直径)12.4センチメートル、容量は約1.4リットルと大型です。当記念館が所蔵する伝世品 の同様の徳利には、丹波焼の鉄釉の化粧地に、竹筒で釉薬を流し込む筒書きで「ふしみ」「かさぎや」と白色の盛り上がった文字が描かれています。一方、出土した徳利の一つは、割れずに完全な形で見つかりましたが、鳥羽伏見の戦い(慶応4年=1868年1月)の戦火により表面が焼けただれ、白色の釉薬は剥がれて削り取ったような文字跡が見られました。量り売りされた酒は長期間保存するものではないことから、奉行所に逗留していた新選組の隊士らが、いくさを前にして笠置屋の酒を飲んでいたことも想像できます。 発掘調査は2008年5月から翌年3月にかけて、京都市伏見区東奉行町、同西奉行町の約3000平方メートルについて行われました。桃山丘陵の南西斜面に位置する、伏見城の初期の城郭や大名屋敷の跡であり、後には伏見奉行所が所在していました。調査は西近畿文化財調査研究所(所長・村尾政人氏)が担当し、古くは縄文・弥生時代から幕末、第二次世界大戦時の日本陸軍、戦後の米軍駐屯地時代までの遺物が発掘されています。月桂冠大倉記念館では、代表的な遺物43点を長期的に借り受け、伏見の歴史にちなむ企画展示を今後実施していく予定です。今回の展示では、鳥羽伏見の戦いで幕府軍が使った旧式の火縄銃の弾丸、並びに薩摩軍が使った砲弾や洋式銃の弾丸なども展示します。これらの展示を通じて、幕末の歴史舞台、当時の酒造業の営みに思いを馳せていただくことになればと考えています。
慶応4(1868)年1月に勃発。薩摩・長州を中心とする新政府軍と、幕府軍が伏見で対決。
伏見の酒造りと日本酒の歴史をわかりやすく紹介する資料館です。館内には、京都市の有形民俗文化財に指定された6120点の酒造用具のうち代表的なもの約400点を酒造りの工程にしたがって展示しています。また、酒造りの作業に合わせ唄われてきた「酒造り唄」が流れ、かつての酒蔵の雰囲気を再現しています。1909(明治42)年建造の酒蔵を改装し、1982(昭和57)年に開設、創業350年にあたる1987(昭和62)年5月15日から一般公開しました。現在では年間10万人を超えるお客様に来館いただいています。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]()
|