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月桂冠の環境への取り組みが
「第12回 京都環境賞」 特別賞を受賞
「酒粕から米へ・米から酒へ」 京都伏見の循環型酒造り

2015年1月23日

月桂冠株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:大倉 治彦)の環境への取り組みが、「第12回 京都環境賞」の特別賞(企業活動賞)を受賞することになりました。1月23日(金)、京都市から同表彰の受賞者が発表されました。表彰式は、2月6日(金)、京都市役所(京都市中京区)で行われます。「京都環境賞」は、環境の保全に貢献する、先進的で優れた活動を表彰するもので、平成15年度から、毎年実施されています。

受賞の対象となったのは、酒造りにより生じた酒粕を肥料として稲作に活用する循環型の農業と酒造りへの取り組みで、1996年から現在に至る18年間継続しています(活動名:「酒粕から米へ・米から酒へ」 京都伏見の循環型酒造り)。酒粕は乾燥・粉砕して供給し、肥料会社で粒状に加工されます。稲作農家(滋賀県彦根市のJA東びわこ・稲枝地区)で、この酒粕を主体とした有機質肥料を用いて稲が育てられます。収穫された米を原料に酒を造り、さらに酒粕を肥料として再び土に返し、稲を育てるという「米から酒へ・酒から米へ」の循環を繰り返すものです。酒粕には、米由来のデンプンのほか麹や酵母由来のタンパク質、繊維質などの有機物が多く含まれており、特にタンパク質中の窒素成分が栄養素として稲の生育に活用されます。この取り組みから生まれた清酒を「厳選素材・純米酒」として商品化しています。

当社では、酒造りの生産工程で生じる副産物をさまざまな用途に活用すると共に、コジェネレーション設備導入などによる省エネルギー対策や、省資源対策、小学校での環境学習授業の実施、食用と競合しない植物を原料にしたバイオエタノール生産技術の開発、地域の清掃活動への参加など、幅広い環境保全活動に取り組んでいます。これらの活動が評価され、2014年12月、「平成26年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰」(対策活動実践・普及部門)を受賞しています。今後も地球環境と調和した酒造りを実践し、循環型社会に貢献できるよう取り組みを進めていきます。

(関連情報)

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