新走・荒走(あらばしり)
醪(もろみ)を清酒と酒粕に分離する操作を上槽(じょうそう)と呼びます。醪をしぼる伝統的な道具は、船の平底に似ているところから「槽(ふね)」と呼ばれ、この工程の担当者を「船頭(ふながしら)」と呼んでいました。
酒袋に醪を詰め、それを槽の中にいくつもならべて積み重ねます。自重で自然にしぼられて出てくる最初のお酒が「荒走」になります。
もともとは新米(その年に収穫されたお米)で醸造したお酒のことで「新走」と書かれます。
しぼったばかりの酒は、うすく濁っており、炭酸ガスが残っていることから、ほどよい酸味があって、新酒独特の新鮮な香りが漂っています。
(関連記事)
→冷やおろし(ひやおろし)
 |
 |
槽(ふね)の中に、もろみを詰めた酒袋を積み重ねていく、かつての酒しぼりの作業(左)。新走(あらばしり)が酒槽から出はじめる(右)。酒は垂壷(たれつぼ)に貯められる。(月桂冠PR映画第一号『選ばれたもの』昭和6年=1931年制作より)
|