妊娠中の大量飲酒により「胎児性アルコール症候群」(FAS=Fatal Alcohol Syndrome)と呼ぶ、知能や発育、顔貌の異常などの障害を持つ子供が生まれる事例が報告されています。飲酒により、胎盤を通じて胎児の体内に直接アルコールが入り、害がおよぶ可能性があるといわれています。
アルコールが原因となる障害は、飲酒を避けることで100%予防が可能です。安全な飲酒の目安や量ははっきりしていませんが、予防のためには「妊娠中は飲酒しない」「妊娠を考えた時から飲酒を休む」のが最良です。「妊娠に気づく前に飲んでいた場合には、その時点から飲まないようにする」ことが大切です。授乳期の飲酒についても止めましょう。
日本ではこれまで「胎児性アルコール症候群」発症の報告例は少なかったのですが、近年、女性の飲酒機会と量が急増していることもあり注意が必要です。
Q&A:料理に酒を使う場合は大丈夫ですか?
隠し味として少量使う場合は、調理中に3~5分ほど沸騰させるとアルコールは飛んでなくなります。加熱しない料理に酒を使う場合は、あらかじめアルコールを飛ばし、「煮きり酒」にして使います。鍋に酒を入れ弱火で煮立たせてください。
なお、奈良漬けや酒粕にもアルコール分が含まれていますのでご注意ください。
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(2004年3月26日掲載)
(参考・引用文献ほか)
・「FAS(胎児性アルコール症候群)国際シンポジウム」
主催:特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
開催日:2003年11月8日開催
・予防のためのメッセージ「知っていますか?妊娠とアルコール」(カード)
特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)作成