京の日本酒と和菓子

VOL.11 「上撰さけパックプレミアムブレンド」と「生ういろ 黒豆」

 「上撰さけパックプレミアムブレンド」と「生ういろ 黒豆」

新年を迎え、いつもより少し上質な日本酒が飲みたい。そんなときにおすすめなのが「上撰さけパックプレミアムブレンド」だ。「上撰」は月桂冠の最もスタンダードな味わいの日本酒。フルーティな香りの大吟醸酒を10%ブレンドすることで、香りに華やぎが加わり、ふくらみのある上品な味わいになった。
「ブレンドにあたっては、まずいくつかある大吟醸酒のうち、香りや味の特徴から、上撰に合うものを選定。そのあとブレンド比率のテストを重ねました」と技術部技術課長の金森洋治さん。また「ブレンドはいろいろな割合でテストしましたが、10%が最も上撰の特徴を生かし、味にふくらみが生まれる比率でした」と語るのは入社8年目の技術課の若手、大霜清典さん。社内でも有数のテイスティング能力を持つホープが、自信を持ってこの比率を決めたのだ。紙パックというカジュアルなスタイルの酒が、これだけ手をかけた上質な酒であるのは、品質にこだわる月桂冠らしさの表れだ。金色を基調としたデザイン通り、ワンランク上の味わいが楽しめる。紙パックは遮光性が高いので風味を保ちやすく、実は品質保持にも優れている。

技術部 技術課長・金森 洋治、大霜 清典

造り手

(写真左から)

技術部

技術課長・金森 洋治、大霜 清典

今回、このお酒に絶妙にマッチしたのが、1855(安政2)年創業の老舗「五建ういろ」の「生ういろ 黒豆」だ。甘味をおさえた大粒の黒豆が、創業当時から変わらない生ういろうの上に散らされている。
もっちりとした食感の「生ういろ 黒豆」をかじり、厳選された米粉の風味を味わいながら「上撰さけパックプレミアムブレンド」を口に含む。ういろう生地とお酒が溶け合い、その中で黒豆のほのかな甘味が一瞬際立つ。酒の風味が贅沢な満足感とともに心地よく口中に広がる。食べて飲み、飲んで食べられる抜群の相性だ。

「生ういろ 黒豆」
/五建ういろ本店

京都市東山区五条橋東2丁目18番-1
TEL:075-561-6101

「生ういろ 黒豆」/五建ういろ本店

京都では新年の行事がまだ続く。黒豆入りのこの和菓子と「上撰さけパックプレミアムブレンド」で、しばらくは正月気分が続くような心持ちになる。

「上撰さけパックプレミアムブレンド」

上撰さけパックプレミアムブレンド

月桂冠「上撰さけパック」をベースに、華やかでフルーティな香りの大吟醸酒を10%ブレンド。華やかな口中香とふくらみのある味わいのお酒。

[甘辛:中口 濃淡:普通]
ハンケイ500m

(VOL.047)2019年1月10日発行

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