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4コマ漫画・英語版で世界に紹介
月桂冠・中興の祖、大倉恒吉の創造・挑戦の伝記
「Gekkeikan The Life of Tsunekichi Okura」

2018年10月9日

「Manga:Gekkeikan The Life of Tunekichi Okura」-EPISODE 3

▲ 英語版の4コマ漫画によるウェブコンテンツ「Manga:Gekkeikan The Life of Tunekichi Okura」-EPISODE 3:Argh!(なにくそ)-より(上左・上右・下左・下右の順)

月桂冠株式会社(社長・大倉治彦)は、「中興の祖」である11代目当主・大倉恒吉(おおくら・つねきち、1874‐1950)の伝記を、英語版の4コマ漫画によるウェブコンテンツ「Manga : Gekkeikan The Life of Tsunekichi Okura」(月桂冠 中興の祖 大倉恒吉物語)と題して、2018年10月9日、月桂冠ホームページ(https://www.gekkeikan.co.jp/english/gekkeikan/manga/)で公開しました。日本が近代化を推し進めた明治期、酒造りに科学技術を導入し、品質を飛躍的に高めるなど創造と革新を紡いでいった歴史、その数々の挑戦により京都・伏見の酒を全国に広めるに至った経緯などを、10のエピソード(公開当初、今後エピソード追加の予定)を通じて、4コマ漫画でわかりやすく紹介しています。漫画のコンテンツと共に、大倉恒吉の事績を詳述した英語版の「物語編」も同時に公開しています。

月桂冠11代目・大倉恒吉

▲月桂冠11代目・大倉恒吉

大倉恒吉は1886(明治19)年、家業の造り酒屋を13歳で相続、月桂冠11代目の当主となり、その一代で事業規模を100倍に拡大した人物です。その道のりは決して平坦ではなく、相続当時から酒造りの現場に入り失敗と苦労を重ねました。事業の再興に苦労していた時代は、まだ酒造業において科学的な知識が十分ではなく、酒の腐造(アルコール耐性のある乳酸菌により酒が腐ること)が頻発しており、恒吉は、そのことに強く問題意識を持つようになりました。そんな中、酒造調査のため伏見に滞在していた大蔵省醸造試験所の鹿又親(かのまた・ちかし)技師の教えに触発され、1909(明治42)年1月、日本酒メーカー初の研究所「大倉酒造研究所」を創設、日本初の「防腐剤なしの酒」商品化などで、品質を飛躍的に向上させる先駆けとなりました。さらにその酒を、鉄道の活用により、東京を始めとする全国の市場への販売に力を注ぎました。これら数々の創造的な挑戦は、伏見の日本酒主産地としての発展につながるものとなりました。
さらに、大倉恒吉は晩年、社会事業家としての顔を見せるようになりました。13歳で相続することになった後、地元の人たちや同業者から多くの援助を受けて、事業を隆盛に導くことができた、その恩に報いる気持ちから、町立病院設立のために土地や資金を寄付、学生への奨学金や学資金の支給、地域への消防署設置のために土地を寄付するなどの社会貢献に取り組みました。事業活動の発展と共に、社会への貢献にも次々と取り組んだことにより、経済性と社会性の両立を果たすこととなりました。

今回の漫画コンテンツでは、月桂冠の前身「かさぎや」創業からの歴史、大倉恒吉が志をはぐくんだ幼少期・青年期、創造と革新を繰り返し日本酒の未来を切り開いたこと、地域からのご恩に報いる気持ちを原動力に、社会事業家として邁進した晩年までの歩みを、わかりやすく伝えるものとしています。身近で親しみのある日本酒を題材に、伝統産業の挑戦、創造性の発揮、地域の創生、地元の京都・伏見で産業の近代化に貢献した人物像について知り、学ぶための読み物としても活用いただけます。
清酒は「Sake」として、いまでは世界で認知されるようになり、各地で消費が拡大しつつある中、世界の人々に、改めて、京都・伏見の酒や月桂冠のブランドを知っていただくための手がかりとなるよう、今回のウェブコンテンツを活用して訴求に努めていきます。

漫画【Manga:Gekkeikan The Life of Tsunekichi Okura】

Manga:Gekkeikan The Life of Tsunekichi Okura

URL https://www.gekkeikan.co.jp/english/gekkeikan/manga/

[EPISODE 1] Taking over the family business(家業を継ぐ)
[EPISODE 2] Mother Ei(母ヱイ)
[EPISODE 3] Argh!(なにくそ)
[EPISODE 4] Community support(地域の人たちの支援)
[EPISODE 5] Expanding the business 100x(事業規模を100倍に)
[EPISODE 6] The name Gekkeikan(月桂冠を酒銘に)
[EPISODE 7] Brewing Research Institute(酒造研究所)
[EPISODE 8] Bottled sake(壜詰めの酒)
[EPISODE 9] Okura-style bottle with cup(大倉式猪口付瓶)
[EPISODE10] Repaying the debt of gratitude(報恩)

物語【Story:Gekkeikan The Life of Tsunekichi Okura】

Manga:Gekkeikan The Life of Tsunekichi Okura

URL  https://www.gekkeikan.co.jp/english/gekkeikan/tsunekichi/

[Chapter 1] The Establishment of “Kasagiya”(「かさぎや」創業)
Ten generations as a local sake brewery
(創業、そして「地酒時代」を支えた10代までの歴史)
[Chapter 2]

Nurturing Ambition(志をはぐくむ)
“Hang in there, you’ve got this” - plowing through with grit and perseverance
(「なにくそ、必ず成す」、まじめにコツコツと、小さな試行を積み重ねる)

[Chapter 3]

Creation and Innovation(創造と革新)
The mind that transformed obstacles into inspiration, and then to great success
(問題意識を閃きに変え、大きな成功へと導いた力)

[Chapter 4]

Giving out of Gratitude(報恩の想い)
Moving forward as a “social entrepreneur” to thank his community
(地域からのご恩を原動力に「社会事業家」として邁進)

※ニュースリリースに掲載している情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは、異なる場合があります。