海上輸送の活用推進により環境負荷を低減

月桂冠が初代「海運モーダルシフト大賞」を受賞

2020年02月26日

月桂冠株式会社(社長・大倉治彦、本社・京都市伏見区)は、2月25日、「海運モーダルシフト大賞」を受賞しました(表彰式は海運クラブ=東京都千代田区平河町で開催)。今回、物流事業者の日本通運株式会社(社長・齋藤充、本社・東京都港区)と共同での受賞となりました。トラックなどの自動車による幹線貨物の輸送から、大量輸送が可能な船舶による海上輸送への転換(モーダルシフト)を積極的に推進し、環境負荷の低減(CO2排出量の抑制)や物流の適正化に貢献していると認められたものです。

フェリー事業者やRORO船(貨物を積んだトラックごと輸送する船舶)、コンテナ船、自動車船事業者などで組織するエコシップ・モーダルシフト事業実行委員会が、モーダルシフトに貢献した事業者を、「エコシップマーク認定者」とする制度の中で、荷主の月桂冠と物流事業者の日本通運株式会社との取り組みが、令和元年度「優良事業者」として認定され「国土交通省海事局長表彰」を受けました。「優良事業者」の中で、最も貢献度が高い事業者として両社に「海運モーダルシフト大賞」が授与されました。「海運モーダルシフト大賞」は今年から新たに授与されるようになったもので、「国土交通省海事局長表彰」(エコシップマーク優良事業者)とも併せて、日本酒製造業者として初の受賞となりました。

月桂冠では、環境への取り組みを進める中で、モーダルシフトの推進に取り組んできました。具体的には、製造場のある京都から東北6県への製品輸送を、太平洋フェリー株式会社の名古屋港発-仙台港着便を利用すると共に、日本通運株式会社の協力により、在庫を持たない「スルー型」から、物流の中継倉庫(蔵置所)設置による「在庫型」へと切り替えるなどで、本格的なモーダルシフトへの体制を整え、安定的な輸送を可能にしました。これにより、京都から東北エリアへの輸送については、重量比で34.6%分を海上輸送へ転換しました。

月桂冠では、全国への幹線貨物の輸送手段として、船舶だけでなく、鉄道への転換についても進めてきました。これらの取り組みをもとに、ドライバーの労働環境改善と物流確保を目的に政府が発足させた「ホワイト物流推進運動」にも賛同を表明(2019年10月2日)しています。今後も、物流事業者や交通関係事業者と協力しながら、モーダルシフトの推進による環境負荷の低減や物流の適性化を通じて、安定した製品の供給に取り組んでいきたいと考えています。

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