営業活動として、各得意先への商談、販売データ分析、棚割り検証などを行うのですが、全業態を担当しているため、タスクの数や幅が広範囲にわたります。それらをきっちりと消化するため、レスポンスの速さ、準備・確認を徹底して実践しています。例えばレスポンスの速さという点では、納期を「早め」にという依頼の場合、量販店だと1週間以内を指す場合が多いのですが、業務用（料飲店など）だと即日というケースがほとんどです。業態に関係なくアクションを早くすることが、得意先の信頼を得ることに繋がるので、その点をかなり意識していますね。そのためには、ある程度予測した準備・確認が不可欠です。納期よりも早くに一旦仕事を完成させ、完成したその翌朝に再度「確認」を行います。1日「寝かせる」のがポイントで、頭をリフレッシュさせると、気付かなかったミスを修正できたり、さらに良いアイデアが浮かんだりして、より仕事の質を上げることができます。

迅速な対応や、提案した資料を褒めていただいたとき、またそれによって自社の商品が採用されたときは自分のやってきたことが認められたとやりがいを感じます。限られた時間の中での得意先への対応、また質の高い資料の作成には労力がかかります。それでも自分の中で仕事を整理整頓し、To Doリストを作成するなど、工夫をしながら依頼された仕事に取り組み、必死でベストを尽くした先に、このような結果がついてくると、頑張って良かったと思うことができます。

担当していたドラッグストアチェーンのバイヤーから初出店エリア（鳥取県）の市場情報を出せないかと依頼を受けたことが初めのきっかけでした。実はこの話をもらえるようになるまで、商談の度にPOSデータの現状分析を提示し、じっくりと信頼関係を築いていきました。そんな中でチャンスが舞い込み、バイヤーが求めていた市場情報をすぐに提供。自社商品以外の商品も含めて品ぞろえなどの展開を提案したところ、見事それらの商材の売り上げが伸びる結果になり、「次回の棚割会議に参加してプレゼンしてほしい」とお声掛けいただきました。メーカーがこのチェーンの棚割会議・プレゼンに参加した例はなく、また大きなチャンスが舞い込んできました。このチャンスを活かすため、現状のPOSデータを徹底的に検証し、バイヤーが問題意識を持たれていた小容量ビンの売り場の改善をプレゼン。見事提案が採用され、1種類しか取り扱いの無かった「THE SHOT」が、フルラインナップで90店舖以上に採用いただけました。次回からは棚割の幹事を任せても良いと評価していただき、日頃から心掛けているレスポンスの速さと、先方が一番欲しいと思われているデータを的確に提供できたことが成功のカギになったと感じています。