これが私のミッション!

醸造

発酵に向き合う

醸造部
大手二号醸造グループ 酒井祥文

ものづくりに興味があり、人に誇れる商品を作りたかったため入社を決意。
2017年入社。醸造部 二号原料発酵グループに配属。1年目は発酵を司る酵母菌を育てる酒母の工程を担当。3年目からは醪(モロミ)の仕込み、上槽(酒搾り)を担当し、現在はお酒のできた数量などを管理する検定業務に従事している。
※上槽…お酒を搾る作業のこと

所属部署紹介:醸造部

その名の通りお酒を造っている部署。月桂冠の品質の高さを体現するところで、会社の顔になる商品を作るための重要な役割を担っています。酒造り全般を管轄する部署で、入荷した米の加工・処理から仕込み・発酵管理を経て、搾ったお酒の貯蔵管理までを一貫して行っています。世界最高品質の製品を造るために、一人ひとりが自分の担当にプライドを持って仕事に取り組んでいます。

今の業務で心掛けていること

全作業が品質に影響

いまの業務で心掛けていることは、教えられたことを丁寧にきっちりと行い、ミスなくこなすということです。当たり前のことですが、酒造りにおいてはこれが重要であり、難しい点でもあります。例えば入社1年目の時に担当していた酒母づくりは、お酒造りの肝である酵母を増殖させる工程ですが、これを失敗すると全くアルコールが出ないという事態も招く可能性があります。造りの作業、緻密な温度管理、清掃まで、長い工程の中の一作業でも、すべてが品質に繋がっています。地味な作業の繰り返しではありますが、それを一人ひとりが丁寧に行っているからこそ、月桂冠の「QUALITY」が維持されているのだと日々実感しています。

仕事のやりがい

思い通りにならないところが面白い

お酒は生きているので、同じ米、同じ酵母を同じやり方で仕込んでいても、違う表情や分析値になるところが、面白いと感じます。酒造りの場合、「工程をきっちりこなす=ルーティンワーク」ではありません。毎回異なる結果が出てきます。この毎回異なる数値を目標値に近づけて安定した品質のお酒を提供するために、日々、試行錯誤しながら発酵管理を行っています。ベテランの先輩社員に教えてもらうのですが、長年の経験と勘はそう簡単にマネできるものではなく、うまくいかないことも多くあります。それだけに自分が管理したお酒が理想どおりに出来たときはとても嬉しくなります。

仕事での成功体験

現場にITを導入

酒造りにおける事務作業を、Androidを使って効率化したことが、社内で重宝されました。酒造りの業務の中で※桶算という計算をするのですが、現場では紙に記された表を使って計算していたり、作業現場とパソコン室を行き来したりしていて、作業効率に課題がありました。今では現場でスマートフォンを使って自動計算できるような仕組みになったので、余った時間を他の作業に充てることができますし、ヒューマンエラーの削減も実現できたと思っています。しかし、まだまだ酒造りの現場には昔ながらの部分も残っています。その良いところは残しつつ、効率の良くないところは改善して、品質の向上につながる新しい技術を取り入れていきたいと思っています。
※桶算…酒モロミの数量や搾ったお酒の容量を計る際の計算。酒税関係などの申請に関わる。

これから挑戦したいこと

酒造りを極めたい

まだまだ私には酒造りの経験値が足りないと感じています。入社して以来、現在の業務を担当するグループに所属しているので、原料処理など違う担当も経験して、酒造り全体の視野を持てるようになりたいです。中でも、発酵に関係する仕事には強い興味を持っているので、総合的な勉強を経てレベルアップを図ってから発酵に戻るのが希望で、高い品質のお酒を世に送り出したいと思っています。
また作業の効率化やシステム化の推進にも興味があります。人間が判断するところをよりレベルの高いものにできるよう、それ以外の部分で、機械やシステムに置き換えられる箇所は機械に頼むのも良いと思っています。若手社員の役割として率先して取り組んでいきたいです。

1日の仕事の流れ

  • 08:30
    始業
    分析値チェック、事務作業
  • 11:00
    作業
    仕込み・上槽の補助
  • 12:00
    昼食
    社員食堂にて
  • 13:00
    作業
    検定 計算・記帳
  • 15:00
    きき酒
    品質チェック
  • 16:40
    翌日準備
  • 17:20
    退社

オフの過ごし方

オンオフの切り替えはお酒です(笑)。それ以外は、散歩・音楽・お笑い・ラジオ・読書などをしてリフレッシュしています。

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学生の皆様へメッセージ

酒造りの現場は同じ作業の繰り返しや清掃による清潔さの保持など、根気の必要な仕事もたくさんあります。そんな中でも楽しみながら、問題意識をもって仕事ができる人と働くことができれば嬉しく思います。

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