Loading...

お酒に関する情報が含まれますので、20歳未満の方はご覧いただけません。

お客様は、20歳以上ですか?

はいはい
サイトを閲覧する
いいえいいえ
月桂冠トップページへ

次回より入力を省略

※20歳未満の方とパソコンを共同利用している場合はチェックを入れないようお願いいたします。

SPECIAL 好きを楽しむ人たち

金刃憲人
株式会社楽天野球団 チーム戦略室 チームサポートGp マネージャー

INTERVIEW 03
球場に行けば誰かがいる
何かがあるかもしれない

強い意志が自分を変える

記憶にありませんが、3歳ぐらいのときに父とキャッチボールをしていたそうです。近所の友だちと野球遊びをしていたのがきっかけで、小学1年生のときに地元の軟式少年野球チームに入団しました。父や周りの人に勧められ、“なんとなく入ってみた”という感じです。
入団以来、投手を務めることとなりました。当時は週4回、自転車に乗って友だちと練習に行くだけだったんですけれど、野球がいやでいやで仕方なかったですね(笑)。将来の夢は何かと尋ねられて、「プロ野球選手になること」と書きましたが、漠然とした思いから出た答えであって、実際はあまり興味がありませんでした。
4年生でボーイズリーグに移籍し、6年生で試合に出るようになりました。全国優勝し、“勝つ喜び”を味わった頃から野球に興味を持ち始めました。中学時代もボーイズリーグに在籍しました。

市立尼崎高校を志望した理由の一つは、野球部の監督が元野球選手で、僕と同じ左ピッチャーだったことです。練習はとても厳しかったけれど、毎日ミーティングが設けられ、監督は対話・会話を大切にされました。そうした中で、プロ野球の世界に入ってみたいという思いが芽生えてきました。
2年生のとき、高校全日本台湾遠征メンバーに選出され、MVPを受賞しました。最終学年時、甲子園には出場できませんでしたが、チームは激戦区の兵庫県でベスト4入り。球団からお呼びがかかりましたが、自分のレベルを考え、立命館大学の4年間でプロを目指せるだけの力をつけようと決意しました。
なぜか球が速くなり、コントロールが良くなりました。正直なところ、その理由はよく分かりませんでしたが、プロになりたいという強い意志が根底にあったからかもしれません。それに、文武両道を目指す大学では、学業をおろそかにしていると試合に出場できません。その厳しい制限が、僕にとっては良い環境を生み出したのだと思います。 2006年、希望入団枠で読売ジャイアンツ(巨人)から指名を受けて入団しました。良いチームメイトに恵まれたことが今でも心に深く刻まれています。

1回の失敗が命取り?

プロ野球選手という“職業”に就いたわけです。
一試合、一試合が勝負で、失敗して一軍から二軍にいく選手もいれば、戦力外通告を受ける選手もいる。チーム内の競争と、チーム外の競争がある本当に厳しい世界です。
「1回の失敗が命取り」と、よく自分に言い聞かせていました。しかし5万人の観客がいる球場のマウンドに立つと、萎縮して投げられない。適当というか、程よい心持ちでいなければ、投げられないんです。
失敗やケガが多かったのですが、それが糧となりました。プロの世界は結果がすべて。結果を残すために、毎日“失敗しないよう、ケガしないよう”強く意識していました。
2012年、東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍。チームのパシフィック・リーグと日本シリーズ初優勝に貢献することができました。2017年現役引退し、翌年から株式会社楽天野球団の戦略室・チームサポートGP・マネージャーを務めています。
基本的に、一軍のピッチャーを中心に、ディフェンスの分析を行っています。その内容については明かせないことが多いのですが、概略すると、自チームの選手の体の状態を見たり、投球している映像を収集して状態を把握し、分析します。そうして得た結果を、コーチと選手に伝え、次回の登板に生かしてもらいます。
いわゆる小学校の野球塾との連携にも力を入れ、監督の派遣なども行っています。女子野球の人口が増加傾向にある中で、クラーク記念国際高等学校の女子野球部コーチとして、サポートもさせていただいています。

正反対の思い

部下には「しっかり休め」と言いながらも、僕は「シーズン中はオフがなくてもいいかな」と思っています。唯一の息抜きは、自宅から球場までの10~15分ほどのドライブ。球場に行けば、自主練している選手がいて、練習に付き合えるかもしれない。また球場では何か新たな発見ができるかもしれない。そんなことが頭に浮かんで、車を走らせてしまいます。それを仕事ととらえるのか、趣味にしているのか─。それが好きで楽しみとなっているのでしょう。野球が嫌いだった小学生の頃とは、正反対です(笑)。

自チームの見どころは、やはり投手陣。一流のピッチャーが多いんです。さらに田中将大投手が復帰入団し、若い選手が質問に行ったり、ロッカールームで野球の話題が尽きなかったり、すでに良い影響があらわれています。良い予感がしており、その予感に“勝ち”がついてくるよう、調整方法もさまざまなピッチャーが策を練っている感じですね。
勝敗にかかわるような域に入る仕事なので、「打たれたら僕のせい」というのを覚悟しています。逆に抑えることができれば、僕の手柄も1%ぐらいあると思ってほしいな、という気持ちもあります。
いろいろな方々が自身の役割を果たし、そうしたすべてが揃った上で一勝、さらに一勝が積み上げられていきます。大きい意味でのチームプレーが見られるようになったのは、裏方に回ってからのことで、すごくありがたい。メディアを通じてこの仕事を発信できたことにもありがたみを感じています。

金刃憲人
株式会社楽天野球団 チーム戦略室 チームサポートGp マネージャー
小学1年生のときに地元の軟式少年野球チームに入団し、4年生でボーイズリーグに移籍、6年生のときに全国優勝。中学時代もボーイズリーグに在籍。
市立尼崎高校では、2年生のとき、高校全日本台湾遠征メンバーに選出され、MVPを受賞。立命館大学に進学し、2年生でリーグ優勝し、大学選手権出場。3年生のときに京都大学戦でノーヒットノーランを達成。2006年、同大学を卒業し、希望入団枠で読売ジャイアンツ(巨人)から指名を受けて入団。2012年、東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍。チームのパシフィック・リーグと日本シリーズ初優勝に貢献。2017年現役引退し、翌年から現職。
楽天野球団と業務提携をするクラーク記念国際高等学校の女子硬式野球部コーチも務める。
SPECIAL TOPへ