釣りを始める
年齢も、男女も関係ない、
いちど始めたら一生の趣味になるほど釣りは魅力的です。
釣りを始めるのに道具を揃えたり、エサの虫に触る必要はありません。まず、手ぶらで「釣らせてくれる」場所に行って、思いきり楽しんでみてください。そこは管理釣り場と呼ばれる場所。海なら海釣り施設、川ならマス釣り場など、ネットを叩けば意外に近くに見つかったりもしますよ。その釣り場にはスタッフが常駐していて、分からないことは教えてくれますし、道具も貸してくれるところがほとんどです。何より彼らは初めての人へのアドバイスも慣れているので安心なんです。もちろんトイレも駐車場もあります。場所によってはご飯がおいしくて、ランチだけのお客さんが来る釣り場も!
また、エサを触るのが苦手な人はルアー(エサを模したカラフルな擬似餌)を使ってみてください。実際はエサの方がよく釣れるのですが、ルアーだって今や釣れない魚種はありません。とにかく魚を一匹でも釣ってください!竿を伝わって感じる魚の「引き」に魅了されることは間違いありません。ずっと手に残り続けるあの感覚、もう、たまりませんよ。さらに自分で道具を揃えたくなったら、フィッシングショップで教えてもらいましょう。初心者であることを伝え、海川湖どこに釣りに行きたいか、何を釣りたいかなど具体的に相談してみてください。実は、釣り人はアドバイスをするのがとても好きな人種(笑)。釣具屋の店員さんなら間違いなく親身になって道具選びを手伝ってくれます。
※管理釣り場へは初心者であることを伝え「道具のレンタルはあるか、分からないことを教えてくれるか、ルアーで釣っていいか」など、不安に思っていることを事前に問い合わせるのがおすすめです。
海での「船釣り」は、こちらから魚がいるポイントへと出向いて、熟知した船長さんに釣り方まで教えてもらえるので、とても釣果(釣りの成果)が期待できる釣りです。また予期しない大物が釣れちゃったりするのも船。初心者にはハードルが高そうに思えますが、そんなことはありません。まずは、知らない人が乗り合わせる乗合船よりも、一人や仲間で借りられるガイド船に乗ってください。お客は自分たちだけなので、船長さんのきめ細かなアドバイスが受けられるはずです。道具もレンタルできて、初心者の扱いに慣れている船がほとんどですよ。一方、乗合船の中にも初心者歓迎を謳っている船はあって、出船前にレクチャーをしてくれる船長さんもいます。ともかく海の上は揺れますし、潮流で隣の人と糸が絡まるなどトラブルも起きますので「初心者のフォローをしてもらえそうか?」という視点で船のサイトをチェックしてみてください。
今回の遊漁船
F×F KOBE(エフバイエフ 神戸)
兵庫県西宮を拠点に、明石/神戸エリアから大阪エリアをカバーする遊漁船 FXF KOBE は、ゲストのリクエストに合わせた楽しみ方を提案するスタイル。プロアングラーの中島成典が、海遊びから初めての釣り体験、大物狙いまでサポートいたします。
〒662-0934 兵庫県西宮市西宮浜1丁目46
http://www.fxf-fishing.jp/kobe/
また、揺れる船でのいちばんの心配事は船酔いですよね。乗船の前に酔止薬を飲むだけでずいぶん違いますが、他にも防ぐコツはあります。それは「過ぎない」こと。前日の暴飲暴食は避けて、当日も朝食を食べ過ぎない。そして空腹にもなり過ぎない。釣りの最中もちょこちょこと食べて適度なお腹加減をキープしてください。そしてお腹まわりを締めつけ過ぎない。寒いからといって体を暖め過ぎない。脱ぎ着できるラクな服装で、カイロもすぐはがせる位置に貼ってください。実は今回、一緒に乗船したスタッフも過去に船酔の経験があったのですが、その方法を実践してまったく酔うことなく釣りを楽しんでいましたよ。
ジグサビキ
ロッド…BamBluz RB BBRB-C632(1.91メートル)
仕掛け…ビンビンアジサビキ(Sサイズ)
ジグ…フラッグトラップSLJ(80g/シラスシルバーマグマウェーブホロ)
釣りを思う存分に楽しむための服装選びのポイントをご紹介します。まず自然の中でも、管理釣り場でも、魚を釣る場所は吹きっさらしであると思ってください。なので雨、風、日差し、寒さ、暑さ、すべてがダイレクトにやってきます。濡れても大丈夫なジャケットは必携。また、釣り場の気温は天気予報の「プラスマイナス3度」が目安です。秋冬春は3度低くて、夏は逆です。朝夕の寒暖差にも注意が必要ですね。
さらに男女問わず、季節も問わず、注意してほしいのが日焼けです。日焼け止めや帽子、サングラスはもちろん、暑くても半袖・短パン・サンダルなど肌をむきだすのはやめましょう。涼しいどころかヤケドを起こしかねません。また日焼けをすると、フィールドですごく体力が奪われてしまいます。帰りの運転だって眠くなって危ないですよ。という私も「釣り人は焼けてナンボだ」と思っていた時期がありました。でも、それ、今になって肌に出始めているんです(泣)。「UV対策は若いうちからしておけ!」と、当時の私に教えてあげたいですね。
あと、意外に注意すべきは髪です。海風に当たり、潮水が髪についた状態で日光を浴びるとダメージがすごいです。ゴワゴワでクシが通らなくなります。髪にもUV対策をお忘れなく。せっかくの楽しい釣り、そんなことでテンション落としたくないですもんね。
服装に続いて、釣りの7つ道具も紹介しますね。先ほどの「日焼け対策」がひとつ。そして次は「ライフジャケット」です。安全こそが楽しみの基本なので子供はもちろん、大人も着用してください。着用の有無で、もしものときの救出率が変わります。何度も竿を振るルアーフィッシングなどでは肩まわりを邪魔しない腰巻きタイプ、お腹を締めつけたくない人はショルダータイプがおすすめ。海釣り施設や船ではレンタルも可能ですよ。
そして「ゴミ袋」もお忘れなく。防波堤や堤防は漁協のご厚意で釣りをさせてもらっているので、ゴミは必ず持ち帰る。エサで床を汚したら最後は水でキレイに洗い流すなど心がけてください。自分たちのせいで、自分たちの釣り場がなくなるのは寂しいですから。
「魚掴み」「プライヤー」は釣った魚を持ったり、針を外したりするときに使います。口に針がかかったまま魚を触るのは、暴れたときに危ないですし、毒のある魚もいますので素手では触らないようにしましょう。
また仕掛けやエサを切る「ハサミ」はいちばん頻繁に使う道具です。「食料と水」も持って行ってください。釣り場のそばには、意外とコンビニがありません。水は飲料用と、手洗い用を用意すると重宝しますよ。魚を触った手でおにぎり食べるの嫌ですもんね。
最初に7つ道具とお伝えしましたが、実は手軽に揃えられるものばかり。これだけ用意しておけば安全で快適な釣りが楽しめますので、みなさん、いろんな釣りにトライしてくださいね。
釣りの楽しみ方は、すごくたくさんあるんです。たとえば船に乗ったり、渓流を歩いたり、普段の生活では体験できないシチュエーションを味わえるのも魅力のひとつ。堤防なら周囲はぜんぶ海、夕日が沈んでいくのを眺める時間は素敵な気分転換になりますよ。
また私はルアーフィッシングが好きなんですが、自分で考えて動かすルアーに魚が食いついてくれると「やった、私、正解だったんだ」と嬉しい気分になれます。釣り方の数だけ、魚種の数だけ、喜びは広がっていきます。
また釣りを終えて、ほどよい疲労感で飲むお酒の美味しいこと。そのために、ひそかに努力してることがあります。まず部屋は前日に片付けて快適な状態にしておきます。釣りから帰るとすぐお風呂、髪は自然乾燥でいいから、釣った魚の下ごしらえを始めます。そもそも新鮮な魚はその時点で十分に美味しいですから、調理もシンプルに。魚を捌くころには、それをつまみにキッチンで乾杯です。お酒までの時間をできるだけ効率的に組み立てているんです。料理が完成したら、あとは食べて、飲んで、寝るだけ、もう最高!釣りのピークを晩酌に持っていく、まさに本日の「好きを楽しむ」のクライマックスです。
THE SHOTは日本酒なので魚によく合いますし、手軽なのでキッチンでも楽しめますね。今回釣った太刀魚は炙りにしてみたんですが、黒の華やぐドライ〈大吟醸〉とピッタリでした。私は甘めのお酒が好きなので、このキリッとした印象がどうなのかなと思ってましたが、塩に合わせるとすごく飲みやすく美味しくなってびっくり。いろんな魚に、いろんなTHE SHOTを合わせる楽しみも増えました。
あなたの魚料理には、どのTHE SHOT?
美味しいおすすめマリアージュの写真も
お待ちしています。