INTERVIEW 04
「バスケからは離れられない」
成長するチームを中堅として牽引する
プロ4年目となる今シーズンから、京都ハンナリーズに加入しました。バスケとの出会いは小学1年生ぐらい、兄の影響で気付いたらやっていた感じです。加入していたミニバスケットボールのチームに同学年の子がいなくて辞めたくなり、2か月ほどバスケから離れたことがありました。それでも、「バスケからは離れられない。一番自分が活躍できる場所。自分が主体となって、表現できる場所」と感じて継続し、ここまでやってきました。私はまだ、プロとしては若手と呼ばれる年齢ですが、今年のハンナリーズにはルーキーが4人いるため中堅と言えるかもしれません。加入時に小川ヘッドコーチからは「4人の若い選手とベテランとの橋渡しをしてほしい」と言われました。プロになりたての頃に感じたことは、大学時代とは違う、大人のうまさ、賢さ、頭を使ったプレーといった技術面はもちろん、目先のものよりもチームとしてのセオリーを重視することでした。ワンプレーの重み、チームで勝つことへの意識の違いも痛感しました。今では、先輩から教わったことを後輩に教えるようにする、それが役目だと思っています。言葉で伝えることもあるし、自分の行動、プレーでも、それをもっと出していけたら、チームがさらに良くなると思います。若手4人は、シーズンの最初と比べ明らかに変わってきており、自信を持って伸び伸びとプレーするようになっています。若手の成長がチームの底上げになっていると思いますし、若いチームだからこそ「成長が武器になる」と思っています。
プライベートでは、ちょうど1年ぐらい前に富士山のふもとの「ふもとっぱらキャンプ場」に行ってから、キャンプにハマっています。「焚きB会」という、Bリーグ内のキャンプ好きのメンバーと行くことが多いのですが、みんなで車に乗っていくのではなく、各自の車で現地集合。もともとカメラで写真を撮るのが好きで、キャンプを始めてからは、動画も撮って記録を残したいと思い、この会のカメラ担当をしています。たまに一人で行くこともありますが、グループで行くとやはり楽しい。大きなテントを張って、みんなで集まるパターンもあるけれど、僕たちは一人ひとつで完結している感じなので、バーベキューなどを全員ではしません。個々の焚火台や炭で料理をしてお裾分けする。それが一段落して、みんなで話そう!となったときは、ひとつの大きな焚火台を囲みます。普段とは違うアウトドアの環境で、焚火の揺れる炎を見て、バスケから離れていろんな話をするのが楽しく、リフレッシュできます。ついついバスケの話になってしまうこともありますけどね(笑)。
バスケは意外と近い距離で観戦できるので、最初はやっぱり迫力を感じてほしいですね。選手の大きさ、身体のぶつかる音、バッシュのキュッキュッという音。選手がお客さんとぶつかるほどに接近することもあり、「ハッ」と思えるような激しさ、迫力などバスケの魅力を感じることができます。ゲームとしても、選手の入れ替わりがかなり激しいので、いろいろな選手が見られますし、攻守の切り替えが早くどんどん点が入るところが面白いと思います。選手としては、シンプルに、良いプレーをしたときに反応してもらえると嬉しいです。会場のボルテージや、お客様の反応を選手は感じています。例えば、相手のフリースローのとき、ブーイングのような感じで手拍子をして邪魔したりするのですが、接戦で迎えた終盤だと、お客さんも気分が高まってものすごい大きな音で対戦相手にプレッシャーをかけてくれます。その時が一番わかりやすく、「今日は静かだな」「今日はすごいな」と感じる場面です。最初は応援するのが恥ずかしく感じるかもしれませんが、会場が盛り上がってくるほど、抵抗はなくなってくると思いますよ。とにかく、ハンナリーズは今、ベテランが安定し、若手が成長し、チームとして非常に良い状態です。シーズン後半も期待してほしいですし、ぜひ応援に来てください。