
挑戦する社員たち
H.K
総合研究所 製品開発課
2015年入社 農学研究科修了
月桂冠への志望動機
大学で月桂冠からの講師による特別講義があり、そこで味わったお酒がとてもおいしく、技術力のある会社という印象がありました。就職活動時、月桂冠総合研究所のホームページを見て、研究所が100年以上の歴史を持ち、華やかな香りの吟醸香を生み出す酵母の育種を行うなど、日本酒研究のリーディングカンパニーとして第一線を走り続けていること、学会発表や論文投稿を精力的に行っていることを知り、自分もその一員になりたいと思いました。
現在の仕事内容
製品開発課は、新商品の設計開発のなかでも、特に新規性の高い案件に対応する部署。味の設計から製造まで、さまざまなハードルを乗り越えて商品化に結び付けることがミッションです。商品企画課が考えたコンセプトに合うテイストづくりを行う際は、時間が経過してもコンセプトに合致する味わいがキープできているかを確認するなど、商品を手に取っていただいたすべてのお客様に満足いただけるテイスト設計を行います。テイスト設計の後は、多くの関係部署との調整を重ねながら安全・安心の商品化を目指します。
仕事をするうえで
大切にしていること
心がけていることは、俯瞰して物事を捉え、決して独りよがりにならないこと。製造に関する基礎的な情報収集は私にもできますが、それぞれの製造プロセスについては各部署のプロフェッショナルにヒアリングをしなければわからないこともあります。製造現場の知見や経験を頼りながら、最適な設計開発を進めていくことが重要です。現場だけでなく、商品企画課とも何度も打ち合わせを行い、コンセプトに沿った商品設計を進めなければいけません。多岐にわたる部署の方と連携しますので、コミュニケーションが大事だと実感しています。
仕事のやりがい
携わった商品が実際に販売されたとき、仕事のやりがいを感じます。これまで「日本酒×果汁」の和風リキュールや、「糖質・プリン体Wゼロ」「果月」「Gekkeikan Studio」といった商品開発に携わってきました。特に「Gekkeikan Studio no.1」の開発では、研究所で誕生したメロンの香りのするお酒とにごり酒とのアッサンブラージュを担い、香りと食感が合わさった「究極のメロン感」を追求しました。応援購入サイトMakuakeで発売したところ、目標の約5倍の売り上げを達成!アンケートや日本酒イベントなどでお客様の声を直接聞く機会もあり、「めっちゃメロン!月桂冠すごい!」と言ってもらえました。自分の努力が目に見えて実感できる、それが製品開発の面白さだと思います。

仕事での挑戦したエピソード
「Gekkeikan Studio no.5」の商品化で、古代米玄米を使用した色付きの酒造りを行いました。設計開発業務では大抵、通常の商品と同じ生産ルートに乗せられることが多いのですが、「no.5」は米の入手から容器詰に至るほぼすべての工程で確認事項が必要な案件でした。酒造りの工程では、現場の醸造担当の方と密にコミュニケーションを取りながら、現場に即した小スケールでの仕込み試験を行い、玄米でも問題なくお酒が仕込めるかどうかの確認が必要でした。容器詰の工程では、現場の懸念事項を洗い出し、ラボ確認試験を行うことで、安心して生産に望めるようなデータ取りを行いました。酒税、表示、システムの部分でも新規性が高く、学ぶことがたくさんありました。自分の理解が十分でないところは、みなさんの力をお借りしながら、何とか商品化にたどり着きました。一連の流れのなかで、今後反省すべき点も見えてきて、商品開発を通じてさらに自分を成長させられると思いました。

あなたの成長を支えたものは
何ですか
入社1年目の研究所配属時の先輩達と、製品開発課に初めて配属になったときの先輩が、私の成長を支えてくれました。入社1年目では、先輩達がそれぞれの独創性を発揮し、楽しみながら(もちろん真面目に!)実験をしている姿を見てきました。好奇心をずっと忘れずにいられるのは、その経験があったからだと思います。製品開発課に配属されたときの先輩は、業務をあまりわかっていない私のために、負担が軽めの仕事からだんだんと難しい仕事を割り当ててくださるなど、スムーズになじめるように配慮いただきました。慣れてきた頃には大型商品に挑戦させてくださり、ご自身はサポート役としてきめ細やかなアドバイスをしてくださいました。失敗を恐れずにチャレンジができたので、自分を大きく成長させられたと思います。将来は自分もこんな先輩、上司になれたらと日々努力しています。
今後どんな挑戦をしていきたいか
みなさんには、月桂冠の技術を知っていただきたいです。研究所には表に出ていないたくさんの面白いシーズが眠っています。「Gekkeikan Studio」、新商品、新規事業などいろいろな展開が考えられそうでワクワクしています。
学生の皆様へメッセージ
微生物を学んでいなくても、仮説の設定、検証といった、研究のベースがしっかりしていれば問題ありません。月桂冠の研究開発職は、若手のときから裁量の大きい仕事を任せてもらえますし、もちろん先輩方がしっかりとサポートをしてくれます。安心してチャレンジできる環境が揃っています。私たちと一緒により良い商品を作っていきましょう!
1日のスケジュール例
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- 08:20
- 出社
- 08:30
- 始業 メールチェック
- 09:00
- 資料作成
新商品用のコスト試算、実験データまとめ
- 10:00
- テイスティング
前日の試作サンプルを課内で評価
- 11:30
- 業界紙で情報収集
- 12:00
- 昼食
-
- 13:00
- 商品企画課と打ち合わせ
新商品についてディスカッション
- 14:30
- 新規委託先の企業と打ち合わせ
- 15:30
- 新商品の試作
- 17:00
- 翌日の準備 予定チェック
- 17:30
- 終業・退社
Private
休日の過ごし方
入社3年目、前からやりたかったドラム演奏を始めました。今は育児で少しお休みしていますが、社内にバンドサークルもあり、定期的に活動しています。練習後の飲み会も楽しいですよ。
