マーケティング課に異動してから産休前まではお客様調査や市場分析から商品の立案までを主な業務として行っていましたが、育休中に組織の変更があり、商品の立案から商品化までの業務が加わりました。商品化までの業務を担当するのは復職後が初めてで、たくさんの人に助けていただきながら業務を行っています。得意先限定商品の商品化業務では、当社の営業担当や得意先のバイヤーさんの意向なども正確に汲めるようコミュニケーションを密にし、印刷会社などの取引先にデザインのイメージを具体的に伝え、製造部署との調整をして商品にしていきます。そのため社内の各部署や取引先との連携が最も重要だと感じています。社内・社外どこか１つでも連携、交渉がうまくいかなければ「商品が納期に間に合わない」ということも生じるため、スピード感と丁寧な交渉を第一に意識して業務に取り組んでいます。営業時代に培った、交渉スキル・めげない気持ちは今の仕事に活きているなと感じますね。

マーケティングの面白さは、新しい気づきがたくさんあるという点だと思います。例えば、市場調査の一環で、お客様調査をした時のことです。一般的に「お子さんがおられる家庭」という括りで調査をすると、女性にフォーカスが当たりがちだと思います。しかし今は男性も子育てに関わっていることが多く、そこから生まれる期待や要望などから新たなニーズを発見することができるかもしれません。このように、自分では気づくことのない新たな発見ができたときに面白いなと思い、この気づきを商品企画に置き直して、形にしていくことにもやりがいを感じます。
また、異業種の方と交流できることも魅力です。営業の仕事だとどうしても業界内での交流に偏りがちですが、マーケティングは印刷会社や広告代理店など様々な業種の方と商売ができます。「こんな考え方もあるのか！」「このやり方は真似しよう！」などと感心することも多く、良い点は仕事に活かすようにしています。

商品企画の話ではないのですが、復職して２ヶ月が経ったころに、行政に関係する事業計画の提案に関わることがありました。もちろん社内で取り組んだ事例もなく、締切まで20日間しかない中で事業計画書を提出しないといけないという過酷な状況でした。右も左もわからないまま先輩や社内の関係各所にも協力を得ながら、行政と何度も連絡を重ね、何とか計画書を提出。事業計画は無事採択されました。このように営業推進部では商品開発とは一見関係のない仕事にも取り組まなければならないし、これまでの知識や経験にない仕事をすることも多々あります。しかしこれらは視野が広がる仕事で、自分にとっても貴重な経験になると思っています。マーケティングや商品企画というと華やかなイメージがありますが、その中の地味な仕事も大切ですので一つ一つ丁寧にこなすことを心掛けています。