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月桂冠、食品の用途発明で特許権取得
「糖質ゼロ」など低糖質清酒で
飲酒後の不快臭が増えにくい特性を活用

2018年10月9日

月桂冠株式会社(社長・大倉治彦)は、飲酒後の呼気中に特有な不快臭が、糖質含有量の少ない清酒で増えにくいことを確認し、その成果を生かした商品づくりを可能とする「食品の用途発明」として特許権(特許第6404403号、2018年9月21日付)を取得しました。「食品の用途発明」とは、食品の新たな機能性などを発見した場合、その用途に限定した発明が特許権として認められるものです。月桂冠総合研究所が行ってきた、飲酒後の不快臭に関する研究の中で、超淡麗・超辛口を特徴とする「糖質ゼロ」の清酒は、飲酒後の呼気に特有な臭気の原因となっている成分が発生しにくいことを見出しました。その結果をもとにした、飲酒後の不快臭を敬遠する方向けの糖質濃度の低い清酒の用途発明が、特許権として認められたものです。

清酒飲酒後の呼気中には、酸臭、甘臭を感じさせる臭気成分(ダイアセチル、アセトイン、2,3-ブタンジオール、アセタール、2,4,5-トリメチル-1,3-ジオキラソン、イソアミルアルコールなど)が特異的に増えます。これら、酒中に含まれる成分、および体内での代謝・変換により生成された成分は、飲酒後の呼気に特有な不快臭の原因となっていると考えられます。さらにタイプの異なる清酒で飲酒後の呼気成分を比較したところ、「糖質ゼロ清酒」は、「純米酒」に比べて不快臭の原因となっている成分が増えにくい傾向を見出しました。

今回の特許権取得により、今後、「糖質ゼロ」を始めとする低糖質清酒で、飲酒後の呼気中に特有な不快臭が増加しにくいという特性を生かして、酒臭さを敬遠する方に向けた新商品の開発や、新しい飲み方の提案などの取り組みを推進していきます。

【特許について】
登録番号: 特許第6404403号
権利範囲: 糖質を純米酒における糖質濃度よりも低い濃度で含有する、飲酒後呼気中不快臭気物質が前記
純米酒の飲酒後よりも増加しない飲酒後の酒臭い不快臭を敬遠する人が飲むための清酒。

※ニュースリリースに掲載している情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは、異なる場合があります。