「四コマ漫画 月桂冠 大倉恒吉物語」を公開

日本酒の未来を切り開いた男、
月桂冠・中興の祖、大倉恒吉の挑戦と創造を漫画で紹介

2019年06月10日

月桂冠株式会社(社長・大倉治彦、本社・京都市伏見区)は、「中興の祖」である11代目当主・大倉恒吉(おおくら・つねきち、1874‐1950)の伝記、「四コマ漫画 月桂冠 大倉恒吉物語」のウェブコンテンツ(日本語版)を、2019年6月10日に月桂冠ホームページで公開しました。

日本が近代化を推し進めた明治期、酒造りに科学技術を導入し、品質を飛躍的に高めるなど創造と革新を紡いでいった歴史、その数々の挑戦により京都・伏見の酒を全国に広めるに至った経緯などを、14のエピソードを通じて、四コマ漫画でわかりやすく紹介しています。

「四コマ漫画 月桂冠 大倉恒吉物語」はこちら
> http://www.gekkeikan.co.jp/company/biography_11th/manga/

月桂冠・中興の祖 大倉恒吉

大倉恒吉は1886(明治19)年、家業の造り酒屋を13歳で相続、月桂冠11代目の当主となり、その一代で事業規模を100倍に拡大しました。その道のりは決して平坦ではなく、相続当時から酒造りの現場に入り失敗と苦労を重ねました。事業の再興に苦労していた時代は、まだ酒造業において科学的な知識が十分ではなく、酒の腐造(アルコール耐性のある乳酸菌により酒が腐ること)が頻発しており、恒吉は、そのことに強く問題意識を持つようになりました。そんな中、酒造調査のため伏見に滞在していた大蔵省醸造試験所の鹿又親(かのまた・ちかし)技師の教えに触発され、1909(明治42)年1月、日本酒メーカー初の研究所「大倉酒造研究所」を創設、日本初の「防腐剤なしの酒」商品化などで、品質を飛躍的に向上させる先駆けとなりました。さらにその酒を、鉄道の活用により、東京を始めとする全国の市場への販売に力を注ぎました。これら数々の創造的な挑戦は、伏見の日本酒主産地としての発展につながるものとなりました。

月桂冠11代目・大倉恒吉

さらに、大倉恒吉は晩年、社会事業家としての顔を見せるようになりました。13歳で相続することになった後、地元の人たちや同業者から多くの援助を受けて、事業を隆盛に導くことができた、その恩に報いる気持ちから、町立病院設立のために土地や資金を寄付、学生への奨学金や学資金の支給、地域への消防署設置のために土地を寄付するなどの社会貢献に取り組みました。事業活動の発展と共に、社会への貢献にも次々と取り組んだことにより、経済性と社会性の両立を果たすこととなりました。

四コマ漫画 月桂冠 大倉恒吉物語

第6話「月桂冠を酒銘に」より

[第1話]家業を継ぐ
[第2話]母ヱイ
[第3話]なにくそ
[第4話]地域の人たちからの支援
[第5話]事業規模100倍に
[第6話]月桂冠を酒銘に
[第7話]酒造研究所
[第8話]壜詰めの酒
[第9話]大倉式猪口付瓶
[第10話]報恩
[第11話]注意帳
[第12話]二次会
[第13話]伏見という地
[第14話]大倉恒吉という人物

月桂冠は、身近で親しみのある日本酒を題材に、伝統産業の挑戦と創造の実現、地域の創生、地元の京都・伏見で産業の近代化に貢献した人物像などを学ぶ読み物として、『月桂冠 中興の祖 大倉恒吉物語』を2017年12月1日に公開しました。大倉恒吉の人物像を、より身近に楽しみながら知っていただけるコンテンツとして、四コマ漫画版を制作、2018年10月9日には、まず英語版で『Manga:Gekkeikan The Life of Tunekichi Okura』を公開、今回、日本語版をリリースしたものです。

「四コマ漫画 月桂冠 大倉恒吉物語」はこちら
> http://www.gekkeikan.co.jp/company/biography_11th/manga/

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