日本で最古の神社と言われる大神神社(奈良県桜井市)は、酒造りの神社として全国に知られ、酒造家たちのあつい信仰を集めています。大神神社は、酒の二大神・大物主大神(おおものぬしのおおかみ)と、少彦名神(すくなひこなのかみ)を祀って
います。また本殿北側にある活日(いくひ)神社には、杜氏の祖と言われる高橋活日(たかはしいくひ)を祀っています。
毎年11月14日には新酒の醸造安全祈願大祭が執り行われます。新酒の仕込みの季節を迎え、全国の酒造家や杜氏たちが醸造安全祈願にやってきます。
この日、拝殿向拝に吊っている大きな杉玉が、新しく取り替えられます。「志るしの杉玉」(酒林・さかばやし)は、酒屋の看板とも言われます。酒造家は三輪山の神杉の葉を球状に束ねて作られた小型の杉玉を持ちかえり、新酒ができた印として軒先
に吊るします。
大神神社の御神体は三輪山です。神社には拝殿だけがあり本殿はありません。拝殿の奥には鳥居を3つ組み合わせた独特な形の「三つ鳥居」が建てられ、この鳥居を通して御神体の三輪山を拝することができます。
三輪山は昔から神聖な山として、木一本、石ひとつにまで神が宿るとして崇められ、無断で入山することが禁じられています。特に拝殿うしろの三つ鳥居の辺りから一帯の区域は「禁足所」とされています。
交通:JR三輪駅より徒歩7分
(参考文献)
・大神神社「酒の神様・三輪明神」
・大神神社「大和なす大物王の醸みし御酒」
・学生社「大神神社」