一般に、体重60〜70Kgの人が、飲んだアルコールを肝臓で分解できる量は1時間あたり9〜12ミリリットルとされています。すなわち、ビール大びん1本、日本酒1合を飲むとアルコールを処理するには約3時間かかることになります。この値から、翌朝、血中に残存しない飲酒量が判断できます。
肝臓の機能としては血液凝固、血流の調節、胆汁の生成、ホルモンのコントロールそして、最も重要な働きとして栄養素の代謝と薬物の解毒作用があります。またタンパク質、糖質、脂質の合成や分解、ミネラルやビタミンの貯蔵なども肝臓で行われます。相当長期間絶食しても人体が耐えられるのは、肝臓の働きがあるからです。
逆にそれだけ、重い負担が肝臓にかかっており、栄養摂取の異常に最も敏感に反応する臓器です。アルコールを多量摂取し続けると、脂肪肝と肝炎になります。
脂肪肝になると食欲不振や疲労感、倦怠感があり、肝臓が異常に大きくなったりします。肝硬変は脂肪肝からの進展説とアルコール性肝炎の繰り返しによる進行説があります。日本での肝硬変の比率はアルコール性20%、ウイルス性が80%であり、欧米とは逆の結果になっています。
肝臓にあまり負担をかけないように飲酒するには、良質のタンパク質を摂取し、ビタミンの豊富な食事をとりながら、日本酒であれば1日、1〜2合程度の飲酒量にすることが好ましいと考えられます。さらに、1週間に1〜2日休肝日をもうけ肝臓を休めることも必要です。
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