
人材育成・各種制度
教育研修
若手社員の教育体系図

新入社員研修
社会人をスタートする第一歩として、会社の仕組みを知る企業活動シミュレーション実習や各部署の講義など、約2週間の研修を行います。この期間で社会人としての心構えや、月桂冠の基礎知識を学んでいただきます。事務系総合職にはその後、製造現場での実地研修を経て、提案型営業の基礎理論や膨大な市場データを提案に活かす営業支援システムの使い方を学ぶ「新入社員セールス研修」を1か月程度実施します。研究開発職は、7月まで製造現場での受け入れ研修を実施します。日本酒製造の基礎知識を身につけたのち、現場へ配属となります。

ブラザー&シスター制度
配属後は同じ職場の先輩社員に仕事を教えてもらう「ブラザー&シスター制度」を実施。自社や業界のことなどさまざまなことを学ぶだけでなく、新入社員の自立を先輩社員が並走して支援します。最大で3名の先輩社員が指導担当につくので、多様な仕事のスタイルを学べますし、人間関係もスムーズに構築することができます。

1年⽬フォロー研修
入社5ヵ月後と、配属10ヵ月後の「1年目フォロー研修」では、1年目の成長を同期の仲間と振り返ります。2年目からは「中堅社員」と位置付けていますので、その準備として将来への成長目標や課題を考える研修を実施しています。上司やブラザー&シスターからフィードバックをもらうことで、自身の強みや弱みを把握し、今後の成長につなげていきます。

ジョブローテーション
20歳代を適職発見期と位置づけ、基本的にその間に2~3の職場を経験していただきます。その結果、30歳代以降、一人ひとりがその個性や能力を最大限に発揮できるような職場に配置することが可能になります。ジョブローテーションは、職場や個人の活性化を促し、新しい分野へ挑戦するチャンスにもなります。年3回の上司との面接の中で、今後のキャリアについて相談する機会を設けています。ジョブローテーションの頻度や間隔は個人により異なりますが、概ね3~7年を目安に適性を見ておこないます。
⾃⼰啓発

資格取得援助金
自己啓発を促進するために、公的資格を受験した場合は受験料を全額補助しています。さらに、TOEICのハイスコアや日本酒知識に関する資格、業務に関する国家資格を取得した場合は資格取得援助金を支給しています。

通信教育・通学講座補助
通信教育・通学講座約200コースから自分で選択し、受講することができます。講座を受講修了した場合、奨励金として受講料の60%~80%を、等級別に会社が推奨しているコースは受講料の100%を支給しています。毎年、多くの社員がこのプログラムを通じて、スキルアップや資格の取得に努めています。
働き⽅改⾰の推進

フレックスタイム
従業者が日々の始業・終業時刻、労働時間を自ら決めることによって、業務と生活の調和を図りながら効率的に働くことができる制度です。営業社員など業務遂行の仕方に同制度がマッチする部署の社員に適用しており、コアタイムなしのフルフレックスで柔軟に労働時間の配置を決めることができます。

テレワーク
ICT(情報通信技術)を利用し、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を目指す制度です。営業社員など業務遂行の仕方が同制度にマッチする部署の社員に適用しています。在宅勤務、モバイルワークなど、時間の有効利用による生産性向上と、多様化するライフスタイルへの対応を目的としています。

時差出勤
1日の所定労働時間は変わりませんが、業務都合により始業時刻や終業時刻を前後にずらすことができる制度です。育児短時間勤務制度の利用者は、育児都合による時差出勤が可能です。

時間有給休暇制度
有給休暇を有効に活用することを目的として、1時間単位で有給休暇が取得できる制度です。通院や家事都合など短時間の休暇が必要となった際に活用できます。
多様な働き⽅への⽀援

育児⽀援制度
お子さんの出産予定日前6週間以内(多胎児は14週)の休暇を請求できます(産前休暇)。出産後は、8週間まで就業することができません(産後休暇)。加えて、お子さんが1歳に達するまで(保育所に入所できないなどの理由がある場合は、最長2歳に達するまで)は、育児休業が取得できます。出産される方の取得率は100%、もちろんパートナーの方の取得実績もあります。復職後は時間外労働の免除や制限、短時間勤務を活用できます。法定では短時間勤務制度は、お子さんが満3歳に達するまで(小学校入学までが努力義務)ですが、月桂冠ではさらに、小学3年生まで制度利用ができ、安心して仕事と育児の両立を行っていただけます。
妊娠・育児期に利用できる制度・経済的支援
育休取得者の声

当時、男性の育休取得が世の中にあまり浸透していない状況でした。私が制度利用に踏み切れたのは、その頃一緒に仕事をしていたメンバーが私の担当分を引き継いでくれたことが大きいです。実際に子供と一緒に生活してみると、近所の人に声をかられたりバスで席を譲ってもらったりと、世間の温かさを感じました。不足していた家事スキルも徐々に向上し、その後の生活に役立っています。復帰後は、支えてくれた社内外の人たちを思い浮かべながら、期待を裏切らない製品づくりに日々励んでいます。
Y.N 醸造部 生産技術課 2013年取得

育休取得の際、上司も同僚も当たり前のように受け入れてくれました。当初は1カ月の予定であったのを、事情によりさらに2カ月ほど延長することになりましたが、休業中も定期的に連絡を取り合うことができていたので、スムーズに対応してもらえました。育休終了時には、家族との絆が強くなったのはもちろんのこと、休業中にさまざまなサポートや気遣いをしてくれた会社、同僚に対して感謝の気持ちが芽生えました。
S.H 経営情報部 経理課 2022年取得
介護⽀援制度
介護を要するご家族がいらっしゃる場合は、介護休業を取得できます。国の規定は93日間ですが、月桂冠では最大365日間取得することができ、介護に専念いただけます。また休業とは別に、短時間勤務を希望することもでき、利用開始日から3年が経過するまで、1日につき最大4時間50分、勤務時間を短縮できます。家族の介護をしながらも安心して働き続けていただけます。
介護休業 | 最大365日(国の規定は93日) |
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介護時短 | 最大4時間50分短縮可 |
備考 | 雇用保険より最大93日間介護給付金を支給 |
休業・休職制度
病気やケガなどで長期間休まざるを得なくなった場合に、不安なく治療に専念していただける制度です。健康保険から傷病手当金として最長で1年6か月間、給与の約2/3が支払われますが、それにプラスして、月桂冠では傷病手当・休職手当を支給します。さらに健康保険の傷病手当金の期間が終了した後も、最長3年間休職手当として会社から支給しており、治癒後に復職いただけるよう支援を手厚くしているのが特徴です。