勝利と栄光のシンボル月桂冠

月桂冠ラベル
「上撰」のラベルデザイン。大正期頃からの意匠を、現在に継承している

「月桂冠」は、勝利と栄光のシンボルとして、スポーツ競技の勝者に授与される、月桂樹でつくった冠です。

月桂冠の中興の祖で11代目当主の大倉恒吉は、自らが商う酒の名に、Laurel Wreath(ローレルリース)から翻訳されたばかりの「月桂冠」と名付け、1905年(明治38年)に商標登録されました。「京都・伏見の酒をナンバーワンにしてみせる」、そんな大きな志をこめての命名でした。大倉恒吉は、1886年(明治19年)、13歳で酒屋を跡継ぎし、1909年(明治42年)1月、業界で初めての酒造研究所を創設、酒造りの科学的な解明により、品質の向上を成し遂げました。日本で初めて防腐剤なしのびん詰酒を商品化し、洋式簿記を採用して経営の近代化を進め、さらに、鉄道を活用して全国に販路を拓くなどの挑戦や創造により、京都・伏見の酒の大躍進を実現しました。

現在もその姿勢を受け継ぎ、さらなる品質の高みを目指しながら、日本国内、世界各地へと「月桂冠」の名を知らせています。先人の志の高さ、挑戦と創造の意気を思い起こし、勝利と栄光のシンボル「月桂冠」を胸に、これからも歩を進めてまいります。