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月桂冠「酒粕の機能性に関する研究~甘酒、にごり酒への応用~」
日本農芸化学会関西支部技術賞受賞

2018年9月18日

授賞式写真

▲左から 大澤麻水(月桂冠)、入江元子(同)、日本農芸化学会関西支部副支部長・水野雅史氏、堤浩子(月桂冠)、大浦新(同)

月桂冠総合研究所は、酒粕の機能性、および甘酒、にごり酒への応用に関するこれまでの研究成果が評価され、農芸化学関連技術の優れた開発に対し贈られる「日本農芸化学会関西支部技術賞」を受賞、2018年9月14日開催の日本農芸化学会関西支部大会で表彰を受けました。

月桂冠総合研究所は、長年、酒粕の機能性に着目した研究を続けており、数々の成果を上げてきました。これまでの研究で、酒粕に体が温まる効果があること、酒粕に含まれるタンパク質(プロラミン)が胆汁酸を吸着し脂質代謝を改善すること、酒粕に含まれるたんぱく質由来のペプチド(酒粕ペプチド)が血圧上昇を抑制することなどを確認してきました。また、甘酒の機能性について、抗肥満や血圧上昇抑制、抗健忘症などの効用を見出しています。また、酒粕成分が含まれているにごり酒についても、甘酒同様に胆汁酸吸着能があることを確認しています。

これらの成果をもとに、2005年、酒粕のペプチドの血圧上昇抑制作用を生かした機能性食品素材を市場に導入、また、酒粕を原料に用いた甘酒、にごり酒の商品化に応用しています。
月桂冠総合研究所ホームページの「美と健康の研究」コーナーでは、酒粕に関する機能性研究の内容について紹介しています(https://www.gekkeikan.co.jp/RD/health/)。

【受賞式について】
学会名: 日本農芸化学会関西支部会
受賞名: 日本農芸化学会関西支部技術賞
受賞タイトル: 酒粕の機能性に関する研究 ~甘酒、にごり酒への応用~
受賞者: 大浦新、堤浩子、入江元子、大澤麻水
授賞式会場: 京都工芸繊維大学(〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町)
授賞式開催日: 2018年9月14日
備考: 2019年2月に開催される「日本農芸化学会関西支部・第507回講演会」で、受賞講演を行う予定です。
【月桂冠総合研究所について】

1909(明治42)年、11代目の当主・大倉恒吉が、酒造りに科学技術を導入する必要性から設立した「大倉酒造研究所」が前身。1990(平成2)年、名称を「月桂冠総合研究所」とし、現在では、酒造り全般にわたる基礎研究を行うと共に、バイオテクノロジーによる新規技術の開発、製品開発まで幅広い研究に取り組んでいます。(所長=秦洋二、所在地=〒612-8385 京都市伏見区下鳥羽小柳町101番地https://www.gekkeikan.co.jp/RD/

※ニュースリリースに掲載している情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは、異なる場合があります。

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