サステナビリティ社会情勢の変化を超えていくために

月桂冠が1637年(寛永14年)に京都・伏見で創業してから380余年。時代を先取りし、挑戦と創造を積み重ね、その努力を実らせることで、380年を超える歳月を継続してきました。江戸期には、科学的な知識がない中での火落ち(乳酸菌による酒の腐造)の流行、火を使うゆえに相次いだ酒屋の火災、鳥羽伏見の戦いによる被災を乗り越え、明治期からの躍進を経て、現在に至ります。その間、時代時代の当主が、質実な生き方や、地域に資する姿勢を貫き、社会やお客様からの信頼を得てきました。

今後、地球の持続性に関わる問題の解決や、産業が革新し続ける中で生き延び、持続させていくサステナビリティのために、今、私共が取り組んでいることとの関係でも、さまざまな側面で乗り越えなければならない課題が生じてくるものと思われます。折しも国連では、SDGs(エスディージーズ、Sustainable Development Goals)として、持続可能な17の開発目標が2015年に採択され、2030年までの目標を掲げて世界的な取り組みが進行し、「地球規模の行動」として考えるものとなっています。

創業400年、さらにその先を目指して歩みを進める月桂冠の取り組みは、世界的な開発目標とどのように関係しているのか。またSDGsの広まりとともに変化する社会情勢からどのような影響を受け、それをどのように超えていこうとしているのか。月桂冠が考えるサステナビリティについて紹介します。

月桂冠が考えるサステナビリティ