月桂冠グループから京都市伝統産業技術功労者「京の匠」
今年度、清酒分野で唯一の顕彰

2019年12月24日

月桂冠株式会社(社長・大倉治彦、本社・京都市伏見区)のグループ会社である松山酒造株式会社(社長・市川英治、所在地・京都市伏見区)の製造責任者、鈴木英夫(すずき・ひでお)が12月23日、京都の伝統産業に貢献のあった優秀な技術者として京都市伝統産業技術功労者「京の技を明日に伝える『京の匠』」の顕彰を受けました。本年度の「京の匠」顕彰者12名のうち、清酒分野からの選出はただ一人で、同日京都ホテルオークラで開かれた表彰式にて、門川大作京都市長から表彰されました。月桂冠グループからはこれまでに酒造技能者の大滝義則が、2017年に「京の匠」として表彰を受けています。

今回表彰を受けた鈴木英夫は、1974年に大倉酒造株式会社(現・月桂冠株式会社)入社、醸造部門で41年間、酒造りに従事しました。その間、独立行政法人酒類総合研究所などが主催する全国規模の酒コンテスト「全国新酒鑑評会」で2度金賞を受賞するなど酒造技術を高めた一方で、吟醸用種麹散布機の開発を行うなど醸造用設備を革新し技術の発展に寄与してきました。2015年からはグループ会社の松山酒造に籍を移し、製造責任者として高品質の酒造りを継続しています。長年、酒造りの技を磨き続けながら、後進の指導にも力を入れ技術の伝承に努めてきたことなどの点が、今回、評価されたものです。

●京都市伝統産業技術功労者表彰
1200年を超える悠久の歴史の中で磨き抜かれた伝統産業の卓越した技と美を極め,永年にわたり伝統産業界を牽引してこられた方々を「京都市伝統産業技術功労者」として顕彰する制度です。本制度は、昭和42年から実施されており、京都市が指定する74の伝統産業を制作する技術者から、これまでに1,103名が表彰されています。

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