AI活用で飲みくらべ商品購入率10倍、購入単価1.2倍

オージス総研と月桂冠の共同開発アプリ「サケクラ」が
お酒の楽しみ方を後押し、日本酒選びを深化

2021年01月12日

Daigasグループ(旧 大阪ガスグループ)の株式会社オージス総研(社長・中沢正和、本社・大阪市西区)と月桂冠株式会社(社長・大倉治彦、本社・京都市伏見区)は、共同開発した日本酒の飲みくらべを推奨するAI診断アプリ「サケクラ」の実証実験を実施しました。その結果、このアプリを利用することが、お客さまが日本酒の飲みくらべを知るきっかけとなり、さまざまな日本酒を楽しむ機会の提供に資することが分かりました。

日本酒には多彩なバリエーションがあり、その種類や味わいの違いにあまり詳しくないお客さまにとっては、どう選び、どう楽しんだらよいか分からないという課題がありました。「サケクラ」は、オージス総研が提供する『行動観察』手法を用いて洞察したお客さまニーズをもとにして、AI技術の活用を含めたアプリの企画デザイン・開発(UXデザイン、システムおよび機械学習によるモデリングの設計)を進めて完成させたものです。売店内に設置したタブレットを用いて、お客さまに日頃のお酒との関わりなどについての3つの質問に答えていただくことで、AIにより診断された飲みくらべにお勧めの日本酒2種類の組み合わせを提案します(例えば、香りや酵母の違い、原料酒米の違い、仕込みの違いなどを楽しめる、それぞれ2つの商品の飲みくらべ)。

「月桂冠大倉記念館」(京都市伏見区)の売店で、2020年9月に18日間かけて実証実験を実施、アプリ体験の有無やアプリが提案したお勧めの日本酒と、お客さまが実際に購入された商品とを比較し、アプリ体験とお客さまの日本酒選びとの相関を検証しました。

AI診断で導き出された商品の購入率は5倍、飲みくらべ2種類のセット購入率は10倍※となり、アプリがどのお酒を選べばよいか分からないお客さまにお土産選びのきっかけを提供し、日本酒の飲みくらべというお酒の楽しみ方を後押しする結果となりました。実際にアプリを体験したお客さまからは、「自分では目に付かなかった商品をお勧めされて、興味が出た」「普段あまり日本酒は飲まないが、友人と1本ずつ購入して一緒に飲みくらべたい」などの声が上がり、日本酒との接点を深める機会となっていることが分かりました。
いずれも、AIアプリ診断を利用し、その商品をお勧めされていない人と比較しての数値

また、アプリを利用しない人と比較してお客さまごとの購入金額は1.2倍となったことから、AI診断アプリが店舗の売上向上へ貢献することが期待できます。

今後は、今回の検証によって得られたお客さま理解をさらに深め、より進化したAI診断アプリの開発につなげることを目指していきます。

オージス総研 「行動観察×AI」
> https://www.ogis-ri.co.jp/column/kr/389.html

アプリ実証実験について

実施日:2020年9月11日(金)~9月28日(月)
場所:月桂冠大倉記念館・売店(〒612-8660 京都市伏見区南浜町247番地)

月桂冠大倉記念館
> https://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/museum/

会社概要

株式会社オージス総研
設立:1983年6月(昭和58年)
所在地:大阪市西区千代崎三丁目南2番37号
資本金:4億4,000万円(大阪ガス株式会社100%出資)
従業員数:1,441人(単体)  ※2020年3月31日現在
代表者:代表取締役社長 中沢正和
主な事業内容:システム開発、IT基盤運用・保守、セキュリティ、コンサルティング、研修・トレーニング
売上高:430億円(2019年度)

月桂冠株式会社
創業:1637年(寛永14年)、設立:1927年5月(昭和2年)
所在地:京都府京都市伏見区南浜町247番地
資本金:4億9,680万円
従業員数:384人  ※2020年4月1日現在
代表者:代表取締役社長 大倉治彦
主力事業:日本酒、リキュール等の製造販売
売上高:234億円(2019年度)

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