月桂冠から京都市伝統産業技術功労者「京の名匠」

月桂冠株式会社（社長・大倉治彦、本社・京都市伏見区）・醸造部の森下恒二（もりした・こうじ）が、京都の伝統産業に貢献のあった優秀な技術者として、京都市伝統産業技術功労者「京の名匠」の顕彰を受け、12月6日、京都ホテルオークラで開かれた表彰式にて、門川大作京都市長から表彰されました。本年度、顕彰された12名のうち、清酒分野からの選出はただ一人となりました。月桂冠からはこれまで2017年に大滝義則が、2019年に鈴木英夫（月桂冠グループ・松山酒造として）が「京の名匠」の顕彰を受けています。

今回顕彰を受けた森下恒二は、1976年に大倉酒造株式会社（現・月桂冠株式会社）入社、これまで45年間に亘って酒造りに従事しています。2015年から2017年までは大手二号蔵の醸造責任者を務め、その間、独立行政法人酒類総合研究所が主催する全国規模の酒コンテスト「全国新酒鑑評会」では２度金賞を受賞しました。特に酵母の選定に力を入れ、月桂冠として初めて純米大吟醸酒の規格で金賞を受賞、その後も大手二号蔵では純米大吟醸酒での金賞受賞が続いています。清酒の製造工程においての深い知識と経験、高度な技術を有し、高品質な酒造りを行っていることなどの点が、今回、評価されたものです。

●京都市伝統産業技術功労者表彰
1200年を超える悠久の歴史の中で磨き抜かれた伝統産業の卓越した技と美を極め，永年にわたり伝統産業界を牽引してこられた方々を「京都市伝統産業技術功労者」として顕彰する制度です。本制度は、昭和42年から実施されており、京都市が指定する74の伝統産業を制作する技術者から、これまでに1,164名が表彰されています。