月桂冠から京都市伝統産業「未来の名匠」が誕生

優秀な中堅技術者として認定

2021年12月07日

月桂冠株式会社(社長・大倉治彦、本社・京都市伏見区)・醸造部の松本 明(まつもと・あきら)が、京都市内で活躍する優秀な伝統産業中堅技術者として、「令和3年度京都市伝統産業『未来の名匠』」に認定され、12月6日、京都ホテルオークラ(京都市中京区)で開かれた認定式にて、門川大作京都市長から認定証が授与されました。月桂冠からはこれまで2017年に山中洋祐(現・取締役製品部長)、2019年に高垣幸男(現・大手二号蔵醸造責任者)が「未来の名匠」に認定されています。

今回「未来の名匠」に認定された松本 明は、1990年に入社以来、酒造りから貯酒管理および製品つくりに至る全工程に携わり、多くの経験を積んできました。2008年より2年間は酒類総合研究所に出向、全国の若手蔵元従業員に技術指導をおこない、約50名の卒業生の輩出にも関わりました。その後、2017年より醸造責任者として任を担い、独立行政法人酒類総合研究所が主催する全国規模の酒コンテスト「全国新酒鑑評会」では3度の金賞を受賞、特に金賞が難しいとされている純米大吟醸酒の規格で2年連続受賞を果たしました。これら30余年に亘る経験の中で培った酒造技能を磨き続けながら、後進の指導に力を注ぎ、伏見酒の発展に努めてきたことなどの点が、今回、評価されたものです。
 
●京都市伝統産業「未来の名匠」認定制度
1200年を超える悠久の歴史の中で脈々と受け継がれる匠の技を未来に継承し、今後の伝統産業界を牽引する担い手を育成するため、京都市内で活躍する伝統産業中堅技術者を「未来の名匠」として認定する制度です。平成22年度から実施されており、京都市が指定する74の伝統産業を制作する技術者から認定者が選ばれます。令和3年度では、西陣織、京友禅、京仏壇・京仏具、京焼・清水焼、京表具、京印章、清酒、珠数、京こまの業種から10名が認定されました。

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