SAKEを世界に拡大
米国月桂冠 設立30周年

2019年07月26日

米国月桂冠の全景。手前はテイスティングルーム、後方に屋外発酵タンクと醸造棟などを望む

月桂冠株式会社(社長・大倉治彦、本社・京都市伏見区)の米国における現地法人・米国月桂冠株式会社(社長・浪瀬政宏、カリフォルニア州・フォルサム市)は、1989年の設立以来、7月26日で30周年を迎えました。

米国市場への新鮮で高品質な清酒の提供や、円高による輸出赤字への対策を背景に、87年から米国での現地生産の検討を開始し、安定的な原料米と水源の確保を求め、カリフォルニア州をはじめ30か所の水質検査を行いました。その結果、カリフォルニアの州都サクラメント東方30kmに位置する現在地に拠点を定め、89年7月26日、米国月桂冠を設立しました。同年8月、日本で培ってきた四季醸造システムやその後開発した新規醸造技術を備えた工場の建設に着工。90年10月の工場竣工を経て醸造を開始し、91年6月の初出荷に至りました。当初は900キロリットルほどだった年間販売数量は、2000年に2,000キロリットル、08年に4,000キロリットルを超え、17年には6,000キロリットルを出荷するまでに成長しました。その間、醸造設備の増設や出荷倉庫の新設などを段階的に実施しており、現在7,200キロリットルを越える生産能力を有しています。

米国では、70年代から一貫して米系商社を総販売店として営業活動に取り組み、ハードリカーライセンスを有する飲食店およびビッグチェーンや地域のリカーストアなど小売業への販路を拡大しています。地域としても、東海岸・西海岸の都市部だけでなく内陸部や南部での取扱量を伸長させています。現在では、米国内にとどまらず、カナダ、南米、欧州、さらには韓国ほかのアジアの国・地域も含め、月桂冠本社(日本)との両輪で世界にSAKEを供給するようになりました。

世界での和食の普及と共に、清酒の需要は着実に伸びています。今後も日本の食文化の一つとして、世界の人々に清酒を楽しんでいただくために、世界各地への供給に努めていきます。

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