月桂冠から京都市伝統産業技術功労者
清酒分野で今年度唯一の顕彰
2024年12月17日
月桂冠株式会社(社長・大倉治彦、本社・京都市伏見区)・醸造部の楫 充円(かじ・みつのぶ)が、永年京都の伝統産業の発展に功労のあった優秀な技術者として、京都市伝統産業技術功労者の顕彰を受け、松井孝治京都市長から表彰されました(12月16日、京都市役所)。本年度、顕彰された11名のうち、清酒分野からの選出はただ一人となりました。月桂冠から近年では、2017年に大滝義則が、2019年に鈴木英夫(月桂冠グループ・松山酒造として)、2021年に森下恒二が京都市伝統産業技術功労者の顕彰を受けています。
今回顕彰を受けた楫 充円は1976年に大倉酒造株式会社(現・月桂冠株式会社)に入社、これまで48年間に亘って清酒製造に従事しています。酒造りにおける幅広い工程に携わり、高度な技術を習得。平成24BYから平成29BYにかけては醸造責任者を補佐する立場として吟醸酒造りに取り組み、独立行政法人酒類総合研究所が主催する全国規模の酒コンテスト「全国新酒鑑評会」において、6年連続で金賞を受賞しました。自身の経験を活かして適切に工程を制御できる酒造技術を有し、後進の指導や育成にも尽力しています。清酒の品質向上と酒造技術の発展、技術伝承に貢献している点などを含め、今回、評価されたものです。
●京都市伝統産業技術功労者表彰
1200年を超える悠久の歴史の中で磨き抜かれた伝統産業の卓越した技と美を極め、永年にわたり伝統産業界を牽引してこられた方々を「京都市伝統産業技術功労者」として顕彰する制度です。本制度は、昭和42年から実施されており、京都における伝統産業の大半の業種から、これまでに1,188名が表彰されています。
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