樽詰
お祝い事やパーティーでの鏡開き用に、伝統の樽詰。
樽詰
お祝い事やパーティーでの鏡開き用に、伝統の樽詰。
鏡開き
「鏡開き」は、新たな出発や区切りに際し、健康や幸福などを祈願し、その成就を願うものです。最近では新築家屋の完成時、創立記念日、結婚披露宴、開店の御祝いなどで、樽を威勢よくあける「鏡開き」を行うことが多くなりました。「鏡開き」には、菰冠(こもかぶり)と呼ぶ、装飾用の菰(こも)を巻いた樽を使います。
樽詰めの商品は、4斗(72L)、2斗(36L)、1斗(18L)の3種類を準備しています。お1人1合とした場合、100名様ですと1斗樽(18L)が目安となります。会場で余りそうな場合は、びんやペット容器を用意しておき、お土産としてお持ち帰りいただいてください。
オーダーメイド
ご使用日に杉の香りがほど良く調和するよう、ご注文ごとにお届けする期間を逆算して、オーダーメイドで樽詰めしています。ご注文は、ご使用になる日を指定してお申し込みください。納期は、ご注文日より1週間から10日ほどかかります。
※全ラインアップは、次のとおりです(いずれも参考小売価格・消費税別)。
上撰菰巻72L詰/147,035円、上撰菰巻36L詰/85,015円、上撰菰巻18L詰/51,377円、上撰仮巻36L詰/82,059円、上撰仮巻18L詰/46,668円、上撰菰巻72型36L詰/105,053円、上撰菰巻72型18L詰/86,636円、上撰菰巻36型18L詰/64,188円、上撰祝印菰巻36L詰/85,015円、上撰祝印菰巻72型36L詰/105,053円、上撰祝印菰巻72型18L詰/86,636円、上撰祝印菰巻36型18L詰/64,188円
※最寄りの酒販店でご注文ください。宴会場などで鏡開きをされる際には、会場を通じてご注文できる場合もありますので、担当の方にご相談ください。
※樽詰の酒は、日数の経過とともに杉の香りが強くなります。本来の風味をお楽しみいただくために、お届け後はお早めにご使用ください。


樽酒の解き方

図Aの「化粧ごも」は解かないで、このままご使用ください。中に図Bのような酒樽が入っています。
鏡開きの準備
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【用意するもの】 タオル・ふきん、はさみ、金べらまたはくぎ抜き、木槌、締木(たがを下げるための木片、大きさ10cm×5cm×1cm程度のもの)、茶こし |
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最初に上部の太縄を樽の肩より長めの位置(矢印の部分)で切ります。細縄は菰に編みこまれている部分から切り取ってください。 |
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菰を樽の肩の線から10cmの長さに切ったあと、内側(樽側)に向けて折りこみます。4ケ所の太縄は、菰を編んでいた紐などを用い、肩の位置で結びます。 そして結び目より2cmほど上部で切りそろえてください。次の3図のようになります。 |
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別の簡単な方法として、樽の肩の線にそって菰をはさみで切りそろえていただいても結構です。 |
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図のように樽上部の2本のたがのうち、下のたがに、締木をあて、木槌でたたき2cmほど下げてください。 樽の前・右・後ろ・左・前の順に、回りながら叩きます。同じように上のたがも2cmほど下げます(たがを下げすぎると酒が漏れますので、ご注意ください)。 ※この図では菰を取り外していますが、実際には菰を巻いたまま作業します。 |
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鏡の上のわらくずをタオルか、ふきんで、きれいにふきとってください。 金べらまたはくぎ抜きを樽と鏡の間に木槌で打ちこみ、ゆっくりとこじあけてください。 |
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同じ要領で、左右交互にあけるようにすると、樽口をいためずスムーズに開けられます。 |
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鏡をとりはずしたあと、酒に浮いているわらくずを茶こしなどですくいとってください。中の酒は乾杯用として、鏡開きの前に2~3割にあたる分量を、枡などに取り分けておきます。 (酒が満量のままですと鏡開きの際に、酒が飛び散ることがあります)。 |
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鏡の中心をつないでいる目くぎをきりとるか、とりはずして形を整え、再度樽の上に乗せてください。 |
鏡開きの儀式
- 紅白のリボンを結んだ木槌を、鏡の中央に置きます。
- ふたの合わせ目の端を木槌で叩けば、鏡がひらきます(強く叩きすぎると、開いた鏡が樽の中に入り込み、酒が飛び散ることがありますので、ご注意ください)。
- 枡、杓の他に杓置き、入山形(まねき板)をご用意いただくと、より豪華さが増します。
- 結婚式やパーティなど祝宴で樽酒をあける機会が多くなるにつれて、めでたい席でありながら「鏡割り」と紹介されることも多くなりました。縁起の良い「鏡開き」という言葉を使っていただくよう、あらかじめ司会者に伝えておくと良いでしょう。
- 氷を入れたビニール袋を樽の中に入れ、酒を冷やすと、さらに美味しくお召し上がりいただけます。
- 樽酒は樽詰後1から2週間程度で、日本酒のうま味と樽の木香が最もよく調和します。開樽後は早めにお召し上がりいただき、残った酒はびん容器に入れ替えてください。
呑口の立て方(「18L詰」のみ)
「上撰菰巻18L詰」と「上撰仮巻18L詰」には、酒樽の側面に呑口(のみくち)と呼ぶ注ぎ口を取り付けて、酒を取り出すことができます。以下に呑口の取り付け方を紹介します。
※「72L詰」と「36L詰」には、吞口は付いていません。
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【用意するもの】 カッター、金槌(木槌)、プライヤー |
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赤色矢印部分の内側にある樽栓(たぼ)をはずして呑口を取りつける作業です。 |
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厚さ5cmぐらいの棒または台の上に、月桂冠の文字が上になるように、また樽の底が高くなるようにのせ、樽を安定させてください。 |
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樽栓は下図のように月桂冠の「冠」の位置にあります。この部分の飾りごもをカッターで下図の赤い矢印のように「工」の字形に切ります。切った部分を左右に開くと、中の紙製ボードが見えます。![]() |
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紙製ボードを菰を開けた形に沿って切り取り、奥の樽栓がよく見えるように穴を整えてください。![]() |
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樽栓の穴が痛まないようプライヤーで樽栓をはさみ、左右にこじながらゆるめ、慎重に引き抜いてください。![]() |
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添付の呑口(のみくち)は図のように、(イ)の呑口と(ロ)の呑でできています。呑口(イ)から(ロ)の呑からを外してください。(イ)の呑口を樽栓の穴にねじりながら差し込みます。樽 に呑口が垂直に納まるようにして、金槌(木槌)で軽く2、3回たたいてください(呑口を強くたたきすぎると樽にひびが入りますのでご注意ください)。![]() |
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取りつけた呑口(イ)に、呑(ロ)をしっかり差し込んだあと、ゆっくりと樽を起こしてください。 呑(ロ)をねじりながら抜き取りますと、呑口から香り高い樽酒が流れ出ます。 |
鏡開きの際には、芳醇な日本酒に吉野杉独特の清新な木香がほどよく溶け込んだ伝統の風味を、堪能してみてはいかがでしょうか。