月桂冠による日本酒を進化させる実験的プロジェクト「Gekkeikan Studio」が研究所の内部を公開するツアーを初開催
酵母の香りや味わいの奥行きを科学と五感で体験

2023年11月16日

月桂冠株式会社(社長・大倉治彦、本社・京都市伏見区)は2023年11月10日、初めて「Gekkeikan Studio Tour」を業界の有識者ら18名を招いて開催しました。ツアーでは月桂冠大倉記念館・内蔵酒造場・月桂冠総合研究所の3箇所を巡り、月桂冠の歴史と最先端の研究を一挙に体験していただきました。

Gekkeikan Studioについて
月桂冠株式会社は1637(寛永14)年、京都伏見で創業、380年以上に渡って日本酒を造り続けています。1909(明治42)年、日本酒メーカーでは初の酒造研究所「大倉酒造研究所」(現・月桂冠総合研究所)を設立、これまで職人の経験や勘に頼っていた酒造りに科学技術を導入し、今日に至るまで日本酒製造プロセスの変革、多彩な商品づくりやその品質向上に一貫して取り組んできました。
その中で、月桂冠総合研究所で生み出された画期的な日本酒を、いち早く世に出したいという強い思いから、2021年、「日本酒を進化させる実験」をコンセプトに、「Gekkeikan Studio」をスタートしました。「Gekkeikan Studio」は、まだ誰も味わったことのない最先端の日本酒を試作段階で商品化し、そのお酒を味わい体感されたお客様の声を商品開発に反映してお客様と一緒に日本酒を進化させることを目指すプロジェクトです。

月桂冠大倉記念館・内蔵酒造場・月桂冠総合研究所の3箇所を巡る「Gekkeikan Studio Tour」
ツアーでは、月桂冠大倉記念館・内蔵酒造場・月桂冠総合研究所の3箇所をご案内し、これまで日本酒の可能性を追求し続けてきた月桂冠の歴史や、月桂冠の酒造りについてご紹介いたしました。
月桂冠総合研究所はこれまで一般公開をしてこなかった場所ですが、参加者に研究内容をより深く知っていただきたいという想いから、研究所内の一部を公開しました。
ツアーが開催された京都市伏見区は、江戸時代の風情が漂うノスタルジックな街並み。白壁と木造が印象的な外壁沿いにある白いフラッグが集合場所です。待合所では、月桂冠の吟醸酒を使った酒まんじゅうを召し上がっていただきました。

月桂冠大倉記念館は、寛永14年(1637)、徳川三代将軍徳川家光の時代に創業した「月桂冠」の歴史を紹介する明治時代建造の酒蔵を改装した博物館です。月桂冠が残してきた戦時中に描かれたポスターなどの史料や、江戸時代から伝わる酒造りの用具類を館長の解説とあわせてご覧いただきました。
内蔵酒造場では、明治時代に建造された酒蔵で、実際に月桂冠の酒造りを日々行っている様子をご案内。ひんやりとした蔵の中で、実際の酒造りの現場をご覧いただきました。

酵母を顕微鏡で観察し、実際に香りを嗅いで違いを体感
香りや酸味の分析装置を用いて日本酒の味わいを科学的にご紹介

続いて酒蔵から少し離れた場所にある月桂冠総合研究所へバスで移動し、「Gekkeikan Studio」が日本酒を進化させるために行なってきた実験の現場へ。
研究所では、小型の瓶をいくつも使って小さいスケールでの日本酒造りが行われています。まずは麹菌のついたお米を顕微鏡で観察し、実際に試食して甘みを感じていただきました。研究所の1階では実験段階の酵母の香りを嗅いでいただいたり、香りや酸味の成分分析結果をお見せしながら、「Gekkeikan Studio」の商品の特徴を科学的に理解していただきました。

試飲コーナーでは「Gekkeikan Studio」の商品4種を冷酒と熱燗で飲み比べ
ツアーの最後には「Gekkeikan Studio」がこれまで発表してきた4種類の日本酒を、冷酒と熱燗それぞれで試飲していただくコーナーをご用意。「Gekkeikan Studio no1.1」のメロンのような味わいが温度によってどのように変化するかなど、実際に味覚で体験していただきました。
「Sweet / Spicy」「Light / Strong」「Dry/ Fruity」の3つの軸で参加者のみなさまに味の評価をしていただいたテイスティングシートは、今後の商品開発に活かしていきます。

「Gekkeikan Studio Tour」今後の開催について
今回初開催となった「Gekkeikan Studio Tour」は、ツアー全体を通して月桂冠の日本酒に対する姿勢や想い、そして新たな取り組みである「Gekkeikan Studio」についてより深く理解していただける機会となりました。「Gekkeikan Studio」では、まだ誰も味わったことのない最先端の日本酒を生み出すために今後もさまざまなプロジェクトを進めていきます。

本ツアーは今後も参加者からのご要望・ご感想を反映して内容をアップデートしながら、不定期で開催を予定しています。新商品や研究活動などの最新情報は「Gekkeikan Studio」プロジェクトページ、noteでご案内いたしますのでぜひご覧ください。

「Gekkeikan Studio」プロジェクトページ
> https://www.gekkeikan.co.jp/gekkeikan-studio/

 

商品についてのお問い合わせ先:

「お客様相談室」
TEL:0120-623-561(9時~17時、平日のみ)

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