ヴェルテンブルガー 白ビール(ヘル・ヴァイス)

小麦由来の華やかな風味が特徴の爽やかな酵母入りビール。ガス圧も高く、爽快感ある仕上がり。

ヴェルテンブルガー 白ビール(ヘル・ヴァイス)

小麦由来の華やかな風味が特徴の爽やかな酵母入りビール。ガス圧も高く、爽快感ある仕上がり。

容量・容器 500mL
参考小売価格
(消費税別)
737円
メーカー出荷単位 20本入
JANコード 4901030358474
カテゴリ ドイツビール
醸造所 ヴェルテンブルグ修道院醸造所
原産国・産地 ドイツ・ケールハイム
タイプ ヴァイツェン(淡色上面発酵)
アルコール分 5度
麦芽 小麦、へレス(淡色)
ホップ ヘルクレス、パール、トラディション
苦味単位(IBU) 12
着色指数(EBC) 12

テイスト

小麦由来の華やかな香り、やわらかい風味が特徴の、酵母入りにごりビール。ガス圧も高く爽快感に満ち、苦みはおだやかで飲みやすい、ヴァイツェン(小麦)ビールの特徴が際立つ上品な仕上がりです。

修道院醸造所として世界最古「ヴェルテンブルガー」

「ヴェルテンブルガー」ビールは、ビショーフスホフ醸造所傘下のヴェルテンブルグ修道院醸造所(南ドイツ)で醸造されています。同醸造所は、7世紀頃、バイエルン州・ドナウ河畔のケールハイムの地で創建されたベネディクト派の修道院で、⻄暦1050年からビール醸造をし始めたとの記録があり、現存する修道院醸造所としては最古のブランドといわれています。

ヴェルテンブルグ修道院醸造所

ドイツは正にビール王国

ドイツでは、全国各地に1,200ほどの醸造所があり、5,000種類ほどのビールが販売されているといわれています。各地の街や村に醸造所があり、地域で愛され楽しまれています。中でも、バイエルン地方は中小規模の醸造所が特に多いエリアとして知られており、また北ドイツと比較しても消費量が多く、大ぶりのリッタージョッキなどで飲まれている様子は有名です。

ビール純粋令

ドイツでは、バイエルン王国のヴィルヘルム4世が1516年4月23日に発令した「ドイツビール純粋令」を守り続けてビールを醸造しています。この法律はもともとビールの品質向上と、パンの原料である小麦やライ麦を保護する意味合いから作られたもので、「ビールは大麦、ホップ、水のみを原料とする」ことと規定しています。その後科学の発展と共に発見された酵母が1566年に追記され、ドイツ統一、第一次世界大戦、第二次世界大戦の各時代にも守り続けられました。1993年にはドイツ酒税法の範疇に加えられ、歴史的に記載の無かった小麦も上面発酵ビールの原料として規定されることとなりました。

原材料

ドイツビールの原料、大麦と小麦は、バイエルン地方産のものを使用しています。これを水に浸漬し、発芽させた段階で、焙燥ないし焙煎したものが麦芽です。
「ヴェルテンブルガー」では、濃色タイプにはロースト麦芽、カラメル麦芽、濃色(ドゥンクレス)大麦麦芽、淡色タイプには淡色(ヘレス)大麦麦芽、ヴァイスビアには小麦麦芽を、それぞれブレンドして使用しています。
使用する麦芽の種類や量によって、最終商品の色合いや味わいの濃さが変わります。

麦

ホップ

バイエルンのハラタウ地方産のホップを使用しています。濃色系ビールにはパール種のホップを、淡色系ビールにはヘルクレス、パール、ハラタウアー、トラディションの3種のホップを使用しています。
ビールにおけるホップの役割は、①苦みと爽やかな香りを与える、②泡持ちを良くする、③雑菌の繁殖を抑え、ビールの腐敗を防ぐ、④保存性を高める、⑤タンパク質を沈殿させ、にごりを取るなどです。香り付けに特化したアロマホップと苦み付けに特化したビターホップがあり、淡色系ビールに用いるヘルクレスはビターホップ、ハラタウアーとトラディションはアロマホップです。

ホップ

味わいの指標、麦汁濃度と苦味指数

麦汁濃度

ドイツビールの味わいにおける濃淡を推し量る指標の一つであり、かつビールを醸造する上でのレシピといえる値が、発酵前の麦汁濃度です。発酵する前の麦汁のエキス分が高いと、発酵に必要な糖の含有量が多くなり、最終商品のアルコール度数も高くなり、仕上がりのビールの味わいも濃厚になる傾向にあります。

苦味指数

ドイツビールの味わいの中の苦みをあらわす指標の一つであり、かつ前述の発酵前の麦汁濃度と共に、ビールを製造する上でのレシピといえる値がIBUという指数です。これは国際苦み単位(International Bitterness Unit)と呼ばれ、ビールの苦み成分のうち、最も構成比の高い苦み成分イソフムロンの割合をppmの単位で示します。この値が高いビールはホップの投入量が多いといえますが、口中で感じる苦みとは必ずしも一致しない場合もあります。
例えば「ヴェルテンブルガー アッサム・ボック」のIBUは24ppmと高めの値ですが、麦芽由来の濃厚な味わいの印象が勝るため、それほど苦みは感じません。麦芽の味わいとホップの苦みというビールの2つの味わいの要素をどうバランスを取って組み立てるかは、ビアマイスターの腕の見せ所です。

上面発酵と下面発酵

ドイツビールの種類を大きく2つに分けると、上面発酵ビールと下面発酵ビールに分類できます。
上面発酵ビールの醸造には、20度~25度程度の比較的高い温度で活発に活動する好気性の酵母を用います。発酵の後期には酵母が上昇し、開放式のタンクからあふれ出てきます。逆に下面発酵ビールの醸造には、6度~15度程度の低温で活動する嫌気性の酵母を使用し、発酵終了後はタンク底面に沈降します。
ヴェルテンブルガーの品目の場合、「白ビール」が上面発酵ビール。「ピルス」「アッサム・ボック」「バロック・ドゥンケル」が下面発酵ビールです。