立冬(2019年は11月8日)は「鍋と燗の日」
燗酒の楽しみ方

2019年11月01日

立冬は「鍋と燗の日」です。灘・伏見の酒造会社でつくる「日本酒がうまい!」推進委員会が2011年、一般社団法人日本記念日協会に登録を申請し、正式に制定されたもので、日本らしい古き良き風習をあらためて見直して、温かい鍋とともに、温かい日本酒を楽しむ機会を広めようと、暦のうえで本格的な寒さを迎える立冬(11月7日頃、2019年は11月8日)を「鍋と燗の日」として設定しました。

燗に適した酒はどんなタイプ?

熟成香が少しあり、味がまろやかなタイプの酒が燗によいとされています。これらの酒を燗すると、味わいを引き立たせ幅を持たせるので味や香りがよくわかり、熟成した旨味を楽しめます。
逆に、フルーティで淡麗な「吟醸酒」やフレッシュさが特徴の「生酒」を燗すると、香りがつんつんし、味はピリピリと舌を刺激するなど違和感があるかもしれません。

例えば、月桂冠の日本酒では、「樽酒」「特撰」「つき」「鍋でうまい辛口の酒」などは燗酒に適しています。

●「樽酒」
伝統のまろやかなお酒の味わいと、爽やかな杉の香りの調和が絶妙な樽酒。「全国燗酒コンテスト2019」(主催:全国燗酒コンテスト実行委員会、後援:日本酒造組合中央会)の特殊ぬる燗部門で「最高金賞」受賞。

1.8Lびん1,975円(消費税別)
15度以上16度未満 甘辛=中位、濃淡=中位

商品ページ
> https://www.gekkeikan.co.jp/products/type08/taruzake/


●「特撰」
優雅な香りと、上品でふくらみのある風味の本醸造酒。

1.8Lびん2,181円、720mLびん919円、300mLびん420円(いずれも消費税別)
16度以上17度未満 甘辛=中位、濃淡=中位

商品ページ
> https://www.gekkeikan.co.jp/products/type03/tokusen/


●「つき」
まろやかな味わいと、すっきりしたあと味のお酒。

3Lパック2,092円、2Lパック1,463円、900mLパック706円、650mLパック513円、500mLパック415円、180mLパック146円、エコカップ210mL156円、100mLカップ100円(いずれも消費税別)
13度以上14度未満 甘辛=中位、濃淡=やや淡麗

商品ページ
> https://www.gekkeikan.co.jp/products/type04/tuki/


●「鍋がうまい辛口の酒」
さまざまな鍋料理にあわせて燗酒でも冷酒でも楽しめる。料理の味を邪魔することのない辛口の味わい。9月から3月までの季節限定商品。

1.8Lパック1,256円(消費税別)
13度以上14度未満 甘辛=やや辛口、濃淡=中位

燗温度のめやす、おすすめは?

「日向燗」(ひなたかん、30度)、「人肌燗」(35度)、「ぬる燗」(40度)、「上燗」(じょうかん、45度)、「熱燗」(50度以上)と、燗には温度帯ごとにいくつかの段階があります。燗のつけ加減ひとつで、同じ日本酒でも味わいはがらりと変わります。
酒の燗は、熱くしすぎないことがポイントです。美味しい燗ができる温度として、「上燗」(45度)をおすすめします。

お燗を上手につけるには

●湯せんの場合
鍋に湯を沸かし、いったん火から下ろします。酒を注いだ徳利を肩まで浸け、温度計で測りながら酒を温め、好みの温度になるまで待ちます。徳利の底で加減を見ることもできます。徳利の底に手が触れることができるぐらい、約45℃の上燗が適温です。ただし、確認される際には火傷などされないようにご注意ください。それを目安に「ぬる燗」「上燗」「熱燗」と、好みの燗具合をみつけてください。直火にかけられるポットを使えば、小さめの徳利でも簡易に燗がつけられます。湯せんによる燗では、徳利ごと温めるため酒が冷めにくく、目的とする燗の温度を保つことができます。

●電子レンジの場合
電子レンジで酒を温めることも可能ですが、長時間の加熱や再加熱により徳利が高温になり、やけどの恐れや、酒が突然噴き上がる突沸(温まりすぎた酒が小さな衝撃で突然沸騰する)現象が起こり危険です。加熱時間には十分ご注意ください。
電子レンジの使い方により突沸が生じることについて、独立行政法人製品評価技術基盤機構では、「調理中の突然沸騰(突沸)による事故の防止について」として注意喚起を行っています(次の参考文献の欄に引用)。
また、同時に次の点にもご注意ください。
•カップ酒を電子レンジで温める場合、ふたやキャップは必ず外してください。
•徳利に入れる酒の量は肩口ぐらいまでにしてください。温めることにより酒の体積が増え、徳利からあふれ出ることがあるためです。

【参考・引用文献】

•阿部健 「燗酒考―その機能とプロセス」 『月刊酒文化』 酒文化研究所 (2004年3月号)
•滝澤行雄・監修 「日本酒ほろ酔い健康法」 (リーフレット) 日本酒造組合中央会 (2003年)
•日本酒造組合中央会 「今、もとめられている 湯煎による、うまい燗酒」 (リーフレット) (2005年)
•日本酒 心美体プロジェクト 「湯煎燗酒のすすめ」 (リーフレット) (2006年)
•独立行政法人製品評価技術基盤機構 「調理中の突然沸騰(突沸)による事故の防止について」 (2009年9月3日) ※以下引用

事故の防止のためには次のような注意が必要です。
<加熱しすぎないように設定時間を控えめにしてください。特に再加熱するときは、加熱しすぎるおそれがあるので、注意してください。加熱しすぎた場合は、少し時間(2分以上)を経てから庫内から取り出してください。ガラスや磁器の器では、特に注意してください。開口部が小さい容器は突沸したときに容器が割れる可能性があるので特に注意してください。小さなカップなどは早く加熱されるため使用するときに注意してください。>

突沸の原因については次のように解説されています。
<飲み物(コーヒー、茶、酒、水など)を強火で加熱した場合、その液体の沸点を超えても沸騰しない場合があります。この状態を過加熱状態といいます。沸騰が始まるには核となる微細な固形物など必要です。突沸の原因は、過加熱状態の液体に振動が加わったり、核となる微細な固形物が加わることによって、発生します。電子レンジなどで過加熱状態にした飲み物を取り出した場合、過加熱状態の水にインスタントコーヒーなどの粉末を入れた場合などに突沸が発生するのは、このためです。特にガラスコップや磁器のように表面が滑らかな器の内側の汚れを洗剤やスポンジで完全に洗浄すると、核となる微細な固形物が除去されるために過加熱状態となりやすくなります。そこに振動が加わったり、核となる微細な固形物が加わることによって、突沸が発生しやすくなります。>

商品についてのお問い合わせ先:

「お客様相談室」
TEL:0120-623-561(9時~17時、平日のみ)

※ニュースリリースに掲載している情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは、異なる場合があります。