ユネスコ(国連教育科学文化機関)により、無形文化遺産への「和食;日本人の伝統的な食文化」の登録が、2013年12 月4 日決定された。この登録は京都の料理人らが、2011 年6 月、京都府に提言したことがきっかけとなった。それを受けて、山田啓二京都府知事から関係省庁へ提案、そこから国レベルでの検討が進み登録に至ったという。
「和食」は、四季の移り変わりを通じた日本の豊かな自然の中で育まれた恵みを授かり、長年をかけて培われた繊細な調理技術をもとにして作られる料理として世界で高く評価されている。全国各地の風土に根ざした「和食」文化、和食を基本とした家庭料理も脈々と受け継がれている。和食に欠かせない、清酒、しょうゆ・味噌・みりんなどの調味料は、いずれも麹の働きにより醸される。和食は、麹を用いて醸されたこれらの調味料により味付けされる「だしの文化」であり、その点で、清酒は和食との相性が最も良い。