環境への取り組み

酒造りでは、米を原料として醸造する工程で生じる副産物を、さまざまな用途に活用します。精米で出た糠は、米ぬか油などの原料として有効に利用されます。しぼった酒粕は主として食用に供され、一部は肥料や飼料としても利用されるなど、製造工程の副産物は、余すところなく利用されています。一方で、原料の処理や運搬、微生物が働きやすい環境を整えるために動力や熱源などのエネルギーが必要となります。

当社では、生産工程での省エネルギー対策や、省資源対策を行うとともに、酒粕を肥料として用いた循環型農業への取組み、小学校での環境学習授業の実施、食用にならない植物を原料にしたバイオエタノール生産技術の開発、地域の清掃活動への参加など、幅広い活動に取り組んでいます。

月桂冠の環境への取り組みに
「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」

2014年12月3日、東京都千代田区のイイノホール&カンファレンスセンターで行われた表彰式で、
環境大臣政務官の福山守さんから、月桂冠専務の川戸章嗣(右)に表彰状と盾が授与された

月桂冠株式会社の環境への取り組みが、「平成26年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」(対策活動実践・普及部門)を受賞しました(2014年12月3日)。当社では、主力2工場が「エコ京都21」(京都府)に認定され、2013年度の二酸化炭素排出量を1990年比で25.7%を削減すると共に、酒粕を肥料として用いた循環型農業と酒造り、小学校での環境学習授業の実施、食用と競合しない植物を原料にしたバイオエタノール生産技術の開発など、幅広い環境保全活動に取り組んでいます。これら、地球温暖化を防止する活動の実践・普及に継続的に取り組んでいる功績が認められ、表彰を受けることになったものです。