日本酒には実はさまざまな香りがあり、日本酒を楽しむ重要な要素となっています。
その中でも特にフルーツや花のような華やかな香りを、吟醸香(ぎんじょうか)と呼びます。
ぜひ今度から日本酒を飲むときには一呼吸おいて、香りを楽しんでみてください。
主に吟醸酒タイプの日本酒に含まれるフルーティな香りを吟醸香と呼びます。その代表的な成分は、リンゴのような華やかな香りのカプロン酸エチルと、バナナのような芳醇な香りの酢酸イソアミルです。これらは、お米を原料に、酵母の発酵によって作られます。
これらの香りに期待できる、心と体にもたらす癒しを、月桂冠総合研究所がヒトに対する有効性評価試験で明らかにしました。
また、極上のリラックスタイムをお届けする吟醸香の楽しみ方についてもご紹介します。
月桂冠総合研究所では、吟醸香がもたらす癒しについての研究を行う際に、被験者の女性のかた18名に日本酒の香りに何を期待するのか、リラックスタイムにどのようなアルコール飲料を飲んでいるのか、アルコール飲料を飲むタイミングについてアンケート調査を実施しました。
日本酒の香りに期待することは?
「癒される香り」がトップ。
「リラックスする香り」も上位にランクイン。
アンケートの結果、「癒される香り」と回答した方が67%でトップ、「リラックスする香り」と回答した方は58%で、日本酒の香りにストレス低減効果を期待しているようです。
優雅な香りや華やかな香り(それぞれ複数回答61%)、もっとも好き・期待する香りに選ばれたフルーティな香り(単一回答1位)はまさに“吟醸香”から得られる香りそのものです。
リラックスタイムに飲むアルコール飲料について
リラックスタイムに飲むアルコール飲料1位はビール!
日本酒は2番手、3番手に登場という結果に。
リラックスタイムにアルコール・アルコール以外の飲料を飲んで当てはまる気分は?
リラックスタイムに当てはまる気分、1位は「くつろいだ」。
アルコール飲料飲用時には「ゆったり」「まったり」した気持ちになり、「楽しい」気分も高まっています。
普段の生活の中でアルコール飲料を飲むシーン・タイミングは?
夕食中、夕食後に飲むという声が多く、シーン・タイミングが限定されているようです。
アンケート結果から、多くの人が日本酒の香りに“癒しや華やかさ”を期待し、アルコール飲料を飲むと“くつろぎや楽しい”気分になることが分かりました。しかし、普段の生活の中でアルコール飲料が登場するのは夕食中や夕食後などで、まだまだ、シーンやタイミングが限定されているようです。
例えば休日の午後など、吟醸香でリラックスするシーンをもっと増やしてみませんか。
休日の昼下がり、スイーツタイムを吟醸香でもっと華やかに、もっとリラックスしませんか。おすすめはチーズケーキ、ドライフルーツ、チョコレート、アイスなどのスイーツとの組み合わせです。フルーツで日本酒サングリアにするなどもおすすめです。
お風呂に少し香りのよい日本酒を入れていただくと、お風呂のお湯でお酒が温まり、吟醸香が立ち込めます。
ふんわり優雅な香りで、普段の入浴シーンがよりリラックスできるものになるでしょう。
日本酒を飲むときに香りを楽しむには、酒器選びも大切です。口がラッパ型に広がった縦長のものは香りが広がりやすく、日本酒の爽やかさを一層感じさせてくれます。反対に、口がすぼまったものは、器の中で香りが滞留し、ゆっくり長く香りを楽しむことができます。その時の気分で器を選べば、日本酒の楽しみ方が広がります。
香りに特徴があるお酒には、素材の味わいを生かした料理が合います。白身魚のカルパッチョ、アジの塩焼き(レモン汁)、冷奴など。お酒の温度が低いと清涼感が際立つので、ピクルスなど酸味のあるおつまみも合います。自分の好みにあったペアリングを探してみるのも、楽しみのひとつといえます。
フルーティな吟醸香を醸し出すためには、特別な製造方法で日本酒造りをする必要があります。原料となるお米をよく磨き、低温で長時間じっくりと発酵させる、吟醸造りと呼ばれる製法により、フルーツや花のような華やかな香りを酵母が醸し出します。月桂冠では、さまざまなタイプの香りの高い商品開発に、こだわりを持って取り組んでいます。
爽やかな香りを最大限に醸し出すために吟醸造りに適した新しいオリジナル酵母(ヒーロー酵母)を採用。
仕込みや製法も一から見直し工夫することで、月桂冠大吟醸歴代最高※の吟醸香を実現しました。※当社従来商品比
前例のない驚きの甘さととろけるような芳醇な香り。開発は困難を極めましたが、仕込みの回数を通常より多く重ねるなど特別な製法を確立。果実感あふれる、甘く艶やかな味と香りをSHOTビンに詰め込みました。