月桂冠トップ > 知る・学ぶ > 酒の文化を知る-神事と酒宴 > 白酒・黒酒(しろき・くろき) 大嘗祭、新嘗祭で供えられ、神と共に食される御酒
宮中祭祀の神饌具▲宮中祭祀の神饌具(ミニチュア、月桂冠大倉記念館・蔵)

白酒・黒酒(しろき・くろき)
大嘗祭、新嘗祭で供えられ、神と共に食される御酒

酒の文化を知る - 神事と酒宴

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古代より、日本の祭りでは神に供えられ、神と共に人々が食する神饌の中で、神酒(みき)は欠かせないものであり大切な供物でした。

11月23日(現在の勤労感謝の日)に行われる新嘗祭(にいなめさい)では、収穫されたばかりの新米を使って醸造した白酒(しろき)と黒酒(くろき)が供えられます。白酒は白濁した酒。黒酒は久佐木という植物を蒸し焼きして炭化させ、粉末にした灰を白酒に加えた黒灰色の酒です。

大嘗祭(だいじょうさい)は新たな天皇陛下の即位に伴う祭礼として最も重要な儀式に位置づけられています。皇位継承に際しての大嘗祭では、亀甲を用いる占いにより定めた斎田で収穫された新穀により、白酒と黒酒が醸造され、祭礼に供されます。

神事に用いられる瓶子▲神事に用いられる瓶子。神酒は神棚の中央に供えられる

中国雲南省や東南アジアの各地では、黒米が栽培され食されています。日本でも稲作が渡来した当初は黒米が栽培されていて、それを用いて「黒酒」が造られていました。その後、黒米は次第に栽培されなくなり、平安時代以降、黒酒には久佐木の灰が用いられるようになりました。

古来、日本では食の基本となるのは米であり、米飯や餅、清酒など、米を原料とするものの中で、最も手間をかけて作られるのが清酒です。清酒は米を原料に造られた最も尊いものとして神棚の中央に供えられます。特に「白酒」「黒酒」は、大嘗祭、新嘗祭のために造られる特別な御酒です。

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