妊娠中はお酒を休む方がよいのはなぜですか?
料理に酒を使う場合は大丈夫ですか?
飲み方・使い方を知る - 酒と正しくつきあう
妊娠中にお酒を休む方が良いのは、飲酒により胎盤を通じて赤ちゃんの体内にも直接アルコールが入り、知能や発育などに障害がおよぶ可能性があるからです。授乳期の飲酒も母乳を通じて赤ちゃんにアルコールを与えることになるのでやめましょう。
飲酒による赤ちゃんへの影響
妊娠中、大量に飲酒することにより、「胎児性アルコール症候群」(FAS=Fatal Alcohol Syndrome)と呼ぶ、知能や発育、顔貌の異常などの障害を持つ子供が生まれる事例も報告されています。日本ではこれまで「胎児性アルコール症候群」発症の報告例は少なかったのですが、近年、女性の飲酒機会と量が急増していることもあり注意が必要です。
妊娠中はお酒を休む、授乳期も飲酒を休む
「妊娠中は飲酒しない」「妊娠を考えた時から飲酒を休む」のが最良です。「妊娠に気づく前に飲んでいた場合には、その時点から飲まないようにする」ことが大切です。授乳期の飲酒についても止めましょう。安全な飲酒の目安や量ははっきりしていませんが、アルコールが原因となる障害は飲酒を避けることで100パーセント予防が可能です。
料理に酒を使う場合は?
アルコールを飛ばし、「煮きり酒」にして使います。鍋に酒を入れ弱火で煮立たせてください。なお、奈良漬けや酒粕にもアルコール分が含まれていますのでご注意ください。
- 【参考・引用文献】
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- 「FAS(胎児性アルコール症候群)国際シンポジウム」
特定非営利活動法人ASK・主催(2003年11月8日開催) - 予防のためのメッセージ「知っていますか?妊娠とアルコール」 特定非営利活動法人ASK・作成
- 「FAS(胎児性アルコール症候群)国際シンポジウム」